FC2ブログ
ホーム   »  未分類  »  新型コロナの恩恵

新型コロナの恩恵

つい先日、某テレビ局に出向しているスタッフが久しぶりに会社に顔を出した。
毎月一度の伝票の精算のためである。

「よう、元気にやってる?」とボクは彼女に声を掛けた。
「ええ。がんばってますよ」と言い「何だか小田さん、前よりも元気そうですね」とボクの顔をまじまじと見た。
「俺はずっと元気だよ。コロナのお陰で死んでるヒマなど無いよ。」
「あっ!それ良いですね。そのフレーズ貰っちゃおっと」と笑った。

ボクもそれなりの歳になったし、そろそろ楽をしてボケを決め込もうかな、などと思っていた矢先に新型コロナウイルス騒ぎが始まった。
当初は、インフルエンザの親玉ぐらいに軽く構えていたのだったが、次第に世界中をひっくり返すような大騒動に発展した。

そして現在、一度は収まったかに見えたコロナだったが、東京都ばかりでなく日本全国津々浦々にまでその感染が再び猛烈な勢いで広まっている。

この感染拡大が第二波なのか、それとも第一波の延長線上のものなのか。
明らかに今回の感染者数は緊急事態宣言が発出された時期よりも圧倒的に多く、ウイルスも変異しているので、常識的には第二波と考えても良いのだろう。
政府も専門家もこの件に関して言及しないのは、経済を考慮しての政治的判断によるものだ。
上から下まで、日本中が苦悩と困惑の中にいる。

ただ、幸いなことに死者はそれほど増加していない。
この病気の感染者数と死亡率の因果関係は知らないので軽々なことは言えないが、特に死亡者数はこれを書いている時点では合計で1068名と第二波によるカーブは緩やかだ。

余談になるが、厚生労働省によれば2018年のインフルエンザによる年間の死亡者数は3325人。
昨年2019年の集計は分からないが、その年の1月だけで1685人が死亡、毎日54人余が亡くなっていた勘定だ。
ワクチンや治療薬がある、と言われていてこの人数だから、インフルエンザもまだまだ怖い病気に思えるのだが、大きな報道もなく、いまではインフルエンザを恐れる人がいないのも不思議なことである。

また熱中症による死亡者も6月から9月までの4か月間で1000人を越す年もあるから油断できない。
特に今年はマスク着用の影響で、死亡者が多くなる恐れがある。
多人数の部屋でなら分かるが、炎天下の道路を黙々と歩くのに、どうしてマスクを必要とするのかの科学的理由を知りたいが、マスクが一種の社会的シンボルとなっている。

本当はマスク呪縛に捉われずに、自分の身は自分で守り、他人様に迷惑を掛けない自分に課したルールで生きていくことの方が、社会心理的な制約よりも合理的だと思うのだが、世の中の眼とはそういうものでもなさそうだ。

それはともかくとして、新型コロナは世の中のこれまでの常識やしきたりを大きく変えたことは周知だ。
今年の4月には、ボクたちの会社設立以来31年間、欠かすことなく続けて来た恒例のお花見も取りやめた。
250人ほどの老若男女が桜の木の下で、車座になり酒を酌み交わすことも、もはや今は昔の話となるだろうし、同じように暮れの忘年会も毎年やっていたように賑やかにはやれないだろう。

ささやかな伝統や文化が消えていく。
人と人が寸断され、人との濃密な関係が社会から排除されていく。
禁止事項が増え、ますます窮屈な世となる。

しかし、また一方で別の見方も出来る。

ワクチンや特効薬の開発はどうやら直ぐには期待できそうもないし、自然淘汰でコロナがいわゆる風邪のような症状になるには20年か30年か知らないけれど、気の遠くなるような永い時間が掛かるにちがいない。
コロナの完全な抑え込みなどは、インフルエンザの例でも分かるように一種の幻想でしかないかとも思える。

そうだとすれば、人類はコロナとの共生の道を模索するしかないのは必定だ。
これまで築いてきた人間社会をその根本から見直し、新しい形の社会秩序を再構築することが求められている。
目的地は新世界の誕生である。

産みの苦労や苦しみは当然伴うが、それはそれで面白い、やりがいのある仕事だ。
ボクたちの会社も、そんな社会環境に適応していくための積極的なチャレンジを始めなければならない。
コロナ時代に適した新たな仕事の形や働き方の知恵を編み出さなければ、生き残ることはできない。
間違いなく、ボクたちの業界も厳しく激しい淘汰の時代を迎えている。
そして頼れるものはボクたち自身の知恵しかない。

ボクには大した力はないが、会社には多くの優秀なスタッフたちがいる。
これまでもずっと、コロナに怯えることなく、それぞれの持ち場の仕事をしっかりとやり遂げて来た。
色んな制約の中で工夫を凝らし、新しい方法で企画を実現している。
そして今もお盆休みを返上して、炎天下を取材で駆け回っているスタッフたちがいる。

月並みな表現しか出来ないが、世間の厳しい視線に耐え、頑張っているひとりひとりの顔を思い起こすこの瞬間も、自然と頭が下がる。
誰のためでもなく、自分のやるべきことにひたすら立ち向かう姿は頼もしい。

そしてスタッフのそんな姿勢は、ボクを励まし、勇気を与えてくれる。
そろそろボケようかな、などと暢気なことを言ってはいられない。
ボクのやるべき大きな仕事は山積している。

会社設立32周年の今年が、新しい時代に向けて再出発する新たな年となる。

   「幕開けや 鬼がでるのか 蛇がでるか」



にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ



関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR