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コロナ禍とどう向き合うか

非常事態宣言が発出されて一週間が経つ。
この発出という聞きなれない言葉を耳にしたのも寡聞にしてボクは初めてのことである。
恐らくお役所の用語なのだろう。

新型コロナウイルスは、いよいよその正体を露わにし、なお世界中の人びとに襲いかかっている。
当初は感染者は老人だけだと思われていたのが、今では若者たちも油断できない状況になってきている。

日々刻々伝えられる感染者数の増加やその病状もさることながら、自分の目の前に居る人が感染者かもしれない、もしかすると自分もすでに感染しているのではないかとの、密かに忍び寄るコロナウイルスの脅威への恐怖心で多くの人たちが怯え切っている。

非常事態宣言とは大いなる警告であり脅しだが、今回のウイルスはそれほどの脅威的存在だと受け止めるべきなのだろう。
自由を奪われることへの抵抗感はあるが、現在の世界の状況から考えれば、まずはやむを得ない措置なのだろう。

ただ、この非常事態宣言は新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づいており、ボクたちが気づいていない事実も内包されていることを知った。
この法律によると「指定公共機関」に対して首相は必要な指示を出せるが、NHKが「指定公共機関」とされているため、今回の非常事態宣言で安倍首相はNHKへの直接介入の法的権限を持つ。
パリに本部を置く「国境なき記者団」がこのことに懸念を表明し、安倍首相に報道の自由を守るために、ただちに指定公共機関からNHKを除外するよう求めているようだ。

ところで、非常事態宣言を受け、ボクたちの制作現場もいよいよ儘ならなくなっている。
人と人が近寄ることが禁じられているので、人びとへの取材が自由に出来なくなっている。
取材ばかりではなく、取材して来た映像を編集室で複数人数で視るのも、今禁じられている。
三蜜に該当するので、オンラインなどを利用しての試写となる。

多くの予定番組が消えたり、形を変えたり、延期したりとボクたちも他の様々な業種の方々と同じように大きな影響を受けている。
こういった直接の撮影取材や収録などを禁じているのは今のところNHKだけで、民放各局はそこまで厳密ではないのが現況である。

ボクたちも取締役会でコロナ対策の議論を重ね、テレワークを原則とするなど、感染を防ぐための厳しい社内規則をまとめ、スタッフへの周知を徹底している。

ところで、この状態がいつまで続くのかは定かではないが、新型コロナウイルスは相当に厄介な存在であるようだ。
余談だが、本来は動物に寄生するウイルスが人間に寄生し始めたために、その正体が未だに不明で、ワクチンの開発が非常に難しいという専門家の見解もあると聞いている。
また、治療薬としてアビガンなどの報道もあるが、決め手となる薬は開発中で、特効薬の完成までにはまだまだ時間がかかるようだ。

感染者の8割以上が無症状あるいは軽症で、1割か2割弱が重症化していると言われているが、仮に当分ワクチンの開発が無理だとすれば、結局は感染して抗体を持つ人たちの数を増やしていく以外にウイルスへの対抗策は無いことになる。
何度かの感染を繰り返して、無事生き残り、より強い抗体を作り出すしかない理屈である。

つまり、いわゆる悪性の風邪と同じような存在となるのではなかろうか。
世の中に風邪のワクチンは無いし、万能の風邪薬も実際には存在していないのと同様である。

いま、新種の小さな巨大怪物との闘いの第一歩が始まったばかりだから、これから数年、あるいは、もっともっと永いウイルスとの闘いが続くことになるのだろうとの覚悟が必要なのだろう。

しかし、予防のためのワクチンや感染した時のための特効薬の開発など、医学の知恵に期待する一方で、このウイルスの存在が、現在の世界をどのように変貌させていくのか、その行方への不安の方が現在のウイルスの猛威への不安よりも大きいとボクは思っている。

国際社会は分断されるのか、それとも協調できるのか。
経済至上主義で環境を顧みることをしないボクたちの生き方を含めて、新型コロナウイルスは、強い意志を持つ自然界の摂理が遣わした人間の在り方を試すためのテストなのではないかとさえ思えてならないのである。

それぞれの国々が自国の利益だけを求めて、国際社会の分断と格差を更に深めていく道を選択すれば、恐らくウイルスは南北間の問題を大きく露呈させ、世界を紛争や混乱、さらにはテロへと導くことになるのではないか。
そして、恐らくウイルスの攻撃は新型コロナウイルスが最後ではなく、仮に今回はある程度コントロールできたとしても、別の未知のウイルスがまた新たな姿で、より強力な毒を武器に人間に襲いかかるに違いない。
その度に行われる国々のエゴと鎖国や孤立化で、本当に人類はウイルスの攻撃に耐えられるのだろうか。

今こそ、国際協調の下で人類の共存共栄を目指してウイルスとの戦に立ち向かわなければならないと思うのだが、果たして人類にそのような芸当が出来るのだろうか。
ウイルスはボクたち自身の現在の日常の生き方を問うているのではないだろうか。

    「偉大なる文明よ ウイルスに 学べ」


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