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大廃業時代の到来

今年もいよいよ押し詰まって来たが、いま中小零細企業の倒産が増えている。
そして同時に、表向きは倒産ではないが、実は隠れた倒産というケースが増えているようだ。
それが廃業である。

廃業の理由はさまざまで、後継者不足の場合も多いと聞くが、先行きが不透明で営業を続行すれば倒産の危機を迎えると判断した経営者が、まだ余力のあるうちに会社をたたむことも多いらしい。
中央と地方都市との経済格差も大きく、特に地方での廃業が多いとも聞く。

ボクは経済などについては何も分からない町場のオッサンだが、現在の景気が良くないこと位は実感として分かる。

経済成長率も1990年の6.2%を最後にこの30年間で0.7%まで下がっている。
しかし、これは日本だけではなくて、アメリカやヨーロッパなどの先進国で共通した現象らしい。
その理由として、先進国の需要不足や貯蓄超過が原因との見方がある。

日本を含めて先進国では一様に少子高齢化が進んでいて、人口が減少している。
当然の結果として、需要が伸びない。

さらに、かつては一億総中流社会と言われた日本だが、今や欧米諸国同様の所得格差の社会に変貌、貧富の差を生み出し、多くの富が富裕層に集中するようになってきた。
一般的に富裕層は総資産に占める消費の割合が低いので、経済全体で見たときに貯蓄が増加することになる。
庶民も年金等々を含めた将来不安から消費を控え貯えに回し、大企業は労働者の賃金を棚上げし膨大な内部留保を抱えて貯蓄を増加させている。

併せて投資の伸び悩みもあるようだ。
IT化が進み、今ではパソコン一台で起業できる時代となり、初期投資に莫大なお金を必要としなくなった。
つまり、企業も人びともお金を使わないので、経済の血液であるお金が循環せず慢性的な経済停滞状態を生み出しているようだ。

こうした構造的な不況の下で、生存競争が激しくなり、時代に取り残されたり、経営方針を見誤ったり、あるいは不運に見舞われるなどのさまざまな理由で倒産や廃業に追い込まれる中小零細企業が続出している。
ボクたちも決して他人事ではない状況である。

こうした倒産や廃業の裏に政府の思惑が大きく働いていると思える。
かつて不況の際には政府自民党は中小零細企業に惜しまず資金援助のための施策を繰り出して来たが、現政権は動く気配はない。

生産性と効率をスローガンにしている政府は、生産性が低く、効率の悪い中小零細企業の倒産、廃業を已む無しと考える。
と言うより、そんな動きを促進させようとしているかに見える。
そして、そこで生み出される労働力を、より生産性の高い、効率の良い企業に吸収させることを狙いとしている。
こうして、強い企業だけを生き残らせることによって日本経済の活性化を図り、国際競争力を強めようとしている。

ところで大企業の定義は業種によって異なるなど、やや曖昧だが、一般的には資本金3億円以上、従業員が300人以上の会社を指すようだ。
日本には380万社余の企業があるが、その99.7%が中小企業で大企業は1万2千社で全体の0.3%でしかない。

しかし、平成27年の日本企業全体の売上は約1625兆円だが、トヨタの約30兆円を筆頭に大企業売上ベスト200社だけでも503兆円を超える売り上げ高があり、大企業が1万2千社もあるのだから、正確なデータは手元に無いが、少なくとも日本の売上の60~70%は占めているだろうと推測できる。
そして大企業には日本の会社員の30%弱、70%が中小企業に属する。

政府は当然のことのように、稼ぎ手であるそんな大企業を大切にし、税金面でも優遇していることは周知の事実だ。
それに大手企業は、グローバル市場を舞台として無国籍化してゆき、税制の欠陥や抜け穴を巧みに活用して節税を行い、課税逃れを行っている。
これが、日本の財政赤字の原因となっているとも言われている。

ずいぶん前に、トヨタや新日鉄などの基幹産業の多くが実は税金を払っていないのだよ、とさる筋の人に教えられたことがあったが、本当のことかもしれない。
そして大企業の内部留保は今や500兆円を突破したと言われている。

俯瞰で見れば、こうした大企業の存在が日本経済を大きく支えているのが現状かもしれないが、企業の会社数では99.7%、社員数では70%を占める中小零細企業の存在なくしては日本経済の未来はないことも確かだ。

倒産や廃業が続き生産性と効率が求められる、弱肉強食の世の到来にどう対応して行けば良いのか。

ボクたちがやらなければならない基本は誰に教わる必要もない位に明らかだ。
時代の流れを正確に把握し、その流れに対応した動きをすることである。
具体的には、世の中が求めているニーズに応えることにより、自分たちの存在の意味を明確にすることである。

しかし同時に、やらなければならないことがあるとボクは思っている。
嘆いていても何も始まらない。
こういった益々不公平で矛盾に満ちた世をどう変革するかを考えることである。

弱い立場に居る者たちも平気で普通に生きられる共存共栄の世を目指し、しぶとく生き延びながら、決してボクたちが羊たちの群れにならない覚悟だけは持っていたい。

      「メェーメェーと 吠えてるだけの 負け戦」





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「愛のおのずから起るときまでは」
小田さまの書かれている「弱い立場に居る者たちも平気で普通に生きられる共存共栄の世を目指し、しぶとく生き延びながら、決してボクたちが羊たちの群れにならない覚悟だけは持っていたい。」の実現には、アフガニスタンで不慮の死をされた中村哲医師や、国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんのような実践をする以外に道がありません。

知力・体力・環境などできわめて不平等に出来ている人間社会での「平和共存共栄」は、「より強い者が、弱い者の弱さを負う」ことしか絶対に実現の道がないのです。

これは当然、「より強い者」から、「特権意識」をうばうことになりますので、「より強い者」からの強烈な抵抗が起こります。
マルクスによる共産主義国は、この抵抗に対して「監視・統制」を行います。一方、マルクスの「資本論」の下敷きになった聖書は「監視・統制」の道をとりません。

「愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すことも、さますこともしないように」と、あくまでも相手の自主性に処を得しめる道をとります。
これには「忍耐」が不可欠です。

中村哲医師や緒方貞子さんの「忍耐」こそ、オルタスジャパンの個々人に必要な覚悟だと思います。
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Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

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