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安倍政権の本当の罪

安倍首相が消費税10%への引き上げを2年半先に延期するとの表明をした。

世論調査でも増税反対の声が大きいのは確かである。
実際ボクたちの会社でも、これ以上税金が上がるととても耐えきれないとの実感がある。

改めて云うまでもないが、安倍首相は「アベノミクスの三本の矢」を立てた。
金融政策、財政政策、成長戦略がそれである。
ここで増税すれば、日本経済の成長戦略に大きな危機を招くと判断した訳である。

一本の矢である大胆な金融政策はそれなりの効果をもたらせたとされている。
しかし実際はどうか。

狙い通りには景気が好転しないため、この4月、日銀はマイナス金利政策を行い、銀行の金を投資などに向けようとした。
しかし、大企業や優良な中小企業は将来の不安に備え、潤沢な内部留保金を貯えており、銀行からの借り入れなどは必要とはしていない。

デフレからの脱却がなかなか実現できない現状では物は売れないから、政府が設備投資を奨励しても、それに投資する企業などない。
賃金を上げて消費を増やそうとしても企業は云うことを聞かない。
銀行からお金を借りたいと望む企業には、経営の危ない所が多いので、そんな企業には危なくて銀行はお金を貸そうとはしない。

結局、日銀がマイナス金利政策という極端な方法を用いてもお金が動かない。
経済の血液であるお金が滞って巡らないのである。
血液が順調に巡らないと病気になり、景気は回復の兆しを見せない。

今回の消費税増税の先延ばしで、財源に不足を来たすことになり、二本目の矢である財政政策が出来なくなる。
財政出動どころの騒ぎではなくなる。

それでも、消費税増税を見送ったのは、余程のことである。
日本は1000兆円の借財を抱える先進国でも屈指の超赤字国であり、潜在成長率も0,2%程度に下がっている。
三本目の矢である成長戦略も見通しは全く立っていないのが現状だ。

巷間で伝えられている通り、アベノミクスは失敗であったことはすでに明らかである。
しかし、これは、決して安倍政権の所為ではないとボクは思っている。

政権担当者であるから責任を問われることは当然だし、また責任を果たせないのなら退陣するのは筋ではある。
だが、日本の経済は来るところまで来て完全に行き詰まりを見せている。

今後の高い成長率の実現は絵空事で、どの政党が政権を担ったとしても、同じであるとボクは思っている。
日本は抜本的な構造改革や価値観の転換が必要な時を迎えている。

ただ、安倍政権の本当の罪は、アベノミクスによる経済政策が失敗しているにも拘らず、それを認めず「アベノミクスのエンジンを最大限にふかす」との力説を繰り返し、まだ日本の将来に明るい未来があるかのような幻想を国民に与え、政権を維持しようとする所にある。

そして、必ずしも国民が求めているとは考えられない「憲法改正」などの政策を実現させようとしていることである。
国民が安倍政権を支持しているのは、安倍政権ならば、このデフレ不景気に苦しむ日本経済を何とかしてくれるのではないかとの淡い期待感を持っているからである。

それは実際は幻想であり、事実その経済政策は破綻しているのにもかかわらず、国民の多くはその期待を未だに捨てきることが出来ないでいる。
その期待で得た圧倒的な議員の数に乗じて、憲法を改正しようと目論んでいる。

今年3月の時事通信の世論調査では、「憲法9条を改正すべきか」については「必要ない」が57%と過半数を超えている。
そして、改正すへきと答えた人たちの内容と云えば「自衛隊の存在を明記すべき」という理由が41%を占めている。
また「アメリカの押し付け憲法だから」という回答は6%に過ぎない。

安倍政権の狙いが国民の意識と大きくずれていることが分かる。
本当は国民の望みは、憲法改正などではなくて、景気の回復であり、社会保障の充実である。

国民に幻想を抱かせ、本来国民の求めてもいない憲法改正を図ろうとするのは悪徳である。

7月に参議院選挙がある。
ここは、国民にとっても正念場だ。

衆議院選挙ではないので、政権を覆すことはできないが、それでも国民の意志を表明する絶好の機会には違いない。
頼りない野党だが、それはそれとして、現状打破の結果を期待したい。

      「引きこもり そろそろ目覚めて 朝ごはん」


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Comment
なにさまなのか?
れっきとした日本国民だが、9条だけでなく憲法改正を求めている。
このような人間は国民ではないという思考は、ファッショそのものだ。
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【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

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