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ある大手銀行の営業努力

今、史上稀にみる低金利時代である。

今年2月、日銀はマイナス金利政策を導入した。
預金しても利息がつくどころか、逆に利息が差し引かれ預金が目減りするという仕組みだが、これはボクたち預金者に対してではなく、銀行が日銀に預金した場合に適応されるものである。

つまり、銀行の日銀への預金を控えさせ、そのお金を企業等への融資や投資に回させることにより、市場にお金を行き渡らせ景気を良くしようとの政策である。

そして、同様に、ボクたちが銀行に預金しても利子がつかないことも周知である。
国の狙いとして、預金よりも投資へと国民を向かわせようとしていることも明らかである。

しかし一方で、ボクたちの会社が銀行から借り入れをする際の利息も驚くほどの低金利となっている。

わが社では、大手三行の銀行と取引させてもらっており、それぞれの銀行からの借り入れがあるのだが、ここ3~4ヶ月、営業の担当者が顔を見せなくなった。

これまでは頻繁に顔を見せていただけに不審に思っていた。
大いに儲かっている訳では勿論ないのだが、そうかと云って特に業績に問題がある訳でもなかった。
やがてその理由が分かった。

実はその中で三菱銀行(正確には三菱東京UFJ銀行だが)だけが積極的に営業に訪れていた。
その営業マンによれば、金利が極端に下がったことを受けて、銀行から新しく低い金利での借り入れを起こし、これまで借りていた高い金利の借り入れを返済するという、いわゆる借り替えをする会社が増えているという。
銀行によっては、そういった借り替えを敬遠するとの意味があるのではないか、と彼は銀行マンらしく遠回しに説明をした。

銀行は、お金を動かし、その利ざやと手数料で成り立つ商いである。
より高い金利での融資を望むのは当然だ。

ボクたちの会社も銀行からの融資が無ければやっていけないので、とても有難い存在なのだが、雨が降っている時には絶対に傘を貸してくれないのも銀行である。
天気が良い時には、傘を貸そうと言ってくる。

お陰様で、現在の所はゼイゼイと喘ぎながらも、何とか資金繰りは乗り切れているので、借り入れを必要としていない状況だったが、三菱銀行の以前からの借り入れの借り替え分を含めての融資を提案され、同行から新規に借り入れすることに決めた。
流石に、他行からの借り入れ分の借り替えまでは手を出さない節度はわきまえていた。

ここまでの低金利だと、借金も財産のうち、との昔からの言も現実味を増す。

その理由はともあれ、他行の間隙を衝くような三菱銀行の営業には学ぶものがあった。
足で稼ぐという言葉があるが、それはボクたちの仕事と全く同じである。

そして、その融資が実行されたその日に、すかさず、営業担当の上司から、お礼の電話があった。
そんな電話は、会社設立以来20数年で初めての出来事だった。
意外性があった。

ボクたちのような銀行にとっては取るに足りない会社に対しても、きめの細かい営業を行っている。
そういった電話は、普通の商取引上ではごく当たり前のことなのだが、これまでのメガバンクには無かった事である。

それは、三菱銀行全体の方針なのか、その支店の考えなのか、それとも、そのチームの姿勢なのかは分からない。
しかし、ボクとしてはそれを三菱銀行の営業努力として捉えることとなる。

商売の芽はこんな小さなところから生まれ、それが大きな信用に繋がっていくことを改めて学ぶ。
世の中、学ぶべきことは実に多い。

これまで銀行は何度かの合併を繰り返して来ている。
三大メガバンクで云うと、みずほ銀行は、富士、第一勧業、日本興業が合併したものであり、三井住友銀行は、住友、さくら、わかしおの合併、三菱東京UFJは、三和と東海が合併したUFJと、東京と三菱が合併した東京三菱が合併したものである。

こうして見ると、多くの銀行の合併が行われて来た中で、三井、住友、三菱などの旧財閥系がその名称を存続し続けていることが分かる。

今回の三菱東京UFJ銀行との小さな体験を通じ、その裏に、これまでの長い歴史を生き抜き、その屋号を守り続けてきた旧財閥の底力を感じるのは、ボクのうがち過ぎというものだろうか。

      「一寸の 虫にも宿る 商の道」


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