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市原悦子さんの一人芝居①

渋谷文化村のシアターコクーンで公演の「キミに贈る物語~観て聴いて・心に感じるお話集」の初日公演を観に行った。
世界・日本の名作集の朗読劇を中心に、5人の演者がそれぞれの芸を披露するという内容である。
女優の市原悦子さんがトリを務める。

市原悦子さんとは、色々お仕事をご一緒させていただいている。
ユーキャンで発売している日本の名作小説の朗読CDはわが社で制作していて市原さんには、その中心的な役割を果たしていただいているし、TBSラジオでは週に一度、「市原悦子の暮らし百景」というコーナーがあり、エッセイの朗読をお願いしている。
そんな関係もあり、この度の公演にご招待いただいた。

最初の演目で登場したのは、紙芝居「黄金バット」だった。
古い昔の記憶を呼び戻してくれたが、実はボクには紙芝居に対して切ない思い出がある。

ボクの生まれ育った大阪府の堺市は、大空襲に遭い、戦後しばらくの間は、町のあちらこちらに焼け跡が残っていた。
空地も多く幼かったボクたちの格好の遊び場となっていた。

午後の決まった時間に、近所のそんな空地から拍子木の音が聞こえてくる。
カチーン、カチーンという音に誘われて近所の子供たちが集まってくる先には、紙芝居を積んだ自転車があり、拍子木を鳴らすおじさんがいた。

子供たちはそれぞれ5円玉か10円玉を握りしめていて、それで水飴や駄菓子を紙芝居のおじさんから買う。
それが紙芝居の観劇料となる。
それを払わないとタダ観と云われて、おじさんから嫌な顔をされたり、追い払われるかした。

ボクの家は、おやつはお菓子や果物などの現物支給で、近所の子供たちの多くの家のように、なぜかお金ではくれなかった。
だから、紙芝居が来ても、ボクたち兄弟は遠くの方から指をくわえてその様子を眺めているしかなかったのだった。

紙芝居屋さんの水飴は永遠の憧れの食べ物だった。
時々、堪らなくなり勇気を振り絞ってタダ観をしたが、その時の後ろめたさは今でも記憶に残っている。

だからボクは未だに、紙芝居でどのようなお話が演じられていたのかを知らないでいる。
「黄金バット」という名前は知っていたが、今回の演目で、黄金バットの姿を見ておどろいた。
意外や、まさかの髑髏のヒーローであったことをこの歳にして初めて知ったのだった。(つづく)
                          

      「拍子木の 音や遥けし 父や母」


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