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ある長老の戦争反対運動

わが社の最長老のKさんは昭和11年の生まれで、今年79歳になる。
テレビ東京の第一期入社で長年報道畑一筋に生きて来た。

関連会社の専務や、監査役を務められた後に、わが社に顧問として来ていただいている。
現在は毎週の「ガイアの夜明け」の企画会議と、金曜日に行っている「定例企画会議」に必ず参加していただいている。

常に時代感覚に敏感でなければならないというのが持論で、自らもそれを実践されている。
毎日、新聞は各紙に目を通し、読書を欠かすことはない。

時代を先取りしなければならない「ガイアの夜明け」などの企画会議でも、20代、30代の若者たちに混じり、彼等に決して引けを取らない新しい情報や切り口を発信し続けている。
Kさんには老人臭が無い。
その年齢とは関係なく、世間で言う老害などとは全く無縁なのである。

わが社では1ヶ月に一度、スタッフ全員が集まっての全体連絡会を行っている。
その時々の会社の動きを報告したり、必要な連絡事項をみんなに伝えるための集まりだが、ボクは最後に、必ずKさんの言葉を貰うことにしている。

先日行ったこの集まりでKさんは「7月16日は僕にとっては戦争元年だと考えている」と語り始めた。
ご存知のように、7月16日は安保法案が衆院本会議で強行可決された日である。

「先日、家の近くでデモをする人たちに会った。安保法案に反対する人たちのデモでした。これまでしばしば見かけたデモとはまったく違っていて、労働組合の旗もなければ政党色もない、老人もいれば若者たちもいる、親子連れも沢山参加している、ごく普通の人たちのデモでした。安保法案反対の思いが庶民の間に浸透していることを感じました。それを見て、自分もじっとしている訳にはいかないと思った」とKさんは淡々と話した。

Kさんは、いま、高校生たちを含めた10代、20代の若者たちが日本全国各地で安保法案反対の声を上げていることに注目していた。
特に、話題になっているSEALDsに興味を持った。

SEALDs(シールズ)はStudents Emergency Action for Liberal Democracy―sで10代から20代前半の若者たちによる自由で民主的な日本を守るための学生による緊急アクションというのがその規定である。
戦後70年でつくりあげられてきたこの国の自由と民主主義の伝統を尊重し、その基盤である日本国憲法のもつ価値を守りたいとしている。

その母体が共産党だとの一部自民党などからの噂もあるが真偽のほどは分からない。
かつて共産党の民青による歌声運動もあったから、もしかすると同様の手法かもしれない。

Kさんはシールズによる国会前でのデモが毎週金曜日に行われていることを知り、自分の眼で確かめたいと、行って見たと云う。
「国会前でも色々な形でデモが行われており、ここでも多くの普通の人たちが安保法案に反対していた。シールズの若者たちとも話してきた」と語った。

「オルタスジャパンの若い人たちにも、いまが一体どういう時代であるかということにもっと関心を持ってもらいたい。この会社でも、戦後70年の特別番組を2本制作し、良質の番組が出来たと思っているが、日常的に時代を捉える鋭敏な感覚を磨いてもらいたいと願っている」

Kさんの熱い思いが伝わってくる。
そして「僕に残された人生は長くはないが、その全てを戦争反対に賭けるつもりです」と話を締めた。

その夜、Kさんと麻雀を打った。
珍しくKさんの連戦連勝だった。
ツキの女神が長老の決意を祝福し激励しているかのように思えた。

   「一筋が 年齢の壁 ぶち破る」


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