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インターンシップの学生たち

わが社では毎年この季節にインターンシップの学生たちを受け入れている。

今年は2度に分けて来る。
一回目は京都の大学から7人、二回目は沖縄から4人と東京から3人が研修にやって来る。

それらの学生たちの全員がテレビ番組制作に関心を寄せているのかというと必ずしもそうではない。
単位をとるための手段のひとつと考えている人たちも多い。

例年2週間、土日を除いて午前10時から夕方6時までわが社の総務の担当者が彼等につきっきりでその対応に当たる。
それはそれで結構な労力と工夫が必要となる。

制作プロダクションが一体どういう仕事をしているのか、どのようにしてドキュメンタリー番組が制作されていくのか、などについて出来るだけ体験を伴わせて彼等に伝えるのはそれなりに困難な仕事となる。
人数が多いので、一度に取材に連れて行く訳にもいかないし、その時期に彼等にとって勉強になる作業があれば都合が良いのだが、必ずしもタイミングが合うとは限らない。

プロデューサーやディレクターの協力も欠かせない。
真面目に対応を考えれば考えるほど、難しい仕事となる。

インターンシップで学びに来た学生でわが社に就職を希望した例は、実はこれまでに無い。
特に近頃はテレビ業界に対しての人気は下火で、IT関係に就職を希望する若者たちが増えている。
テレビの受像機を持っていない者も多いのが実情だ。

そういう意味では、ボクたちの努力が直接リクルートに結びついてはいないとの現実がある。
だから、社内には、インターンシップの受け入れについては疑問の声も無いではないが、敢えてボクは続けている。

学生たちの受け入れに、それほど大きな思いがある訳ではないが、もし希望する若者がいるのだとすれば、その希望に応えること位の協力はしても良いのではないか、との軽い考えである。
ささやかな社会貢献とでも云えば良いのか。
これ位のことが出来ないで、一体何が出来ると云うのか、との気持ちもある。

8月5日に、京都の大学から7人が、今回の場合は、3日間という短期間の予定で訪れている。
このインターンシップのケースには、ちょっとした事情がある。

彼等を引率してきた大学の先生は、実は今年の3月までわが社でスタッフとして働いていたM君である。
まだ30歳を少し過ぎた若さだが、優秀なディレクターとして活躍していた。
最後は「ガイアの夜明け」というテレビ東京の経済ドキュメンタリー番組の中心的なディレクターのひとりとして欠かせぬ人材だったが、京都のある大学から請われて転職した。

彼のテレビ制作の才能をそのまま学者としてだけで埋もれさせるのは余りにも惜しかったので、現在は社外スタッフとして力を貸してもらっている。

彼は企画力の面でも素晴らしい才能を持っている。
毎週水曜日に行っているわが社の「ガイアの夜明け」の定例の企画会議には、京都の大学の研究室とスカイプを使って毎回参加してもらっている。
その彼が、ゼミの教え子たちを引き連れて来たのだった。

初日はちょうど「ガイアの夜明け」の企画会議があったので、7人の学生たちはその会議に参加した。
ボクは所用があって出席出来なかったのだが、とても面白い企画会議だったとの報告を受けた。

なんと、学生たちは、この日に向けてひとりひとり全員が企画書を準備して来ており、提案を行ったのだと云う。
勿論、M先生の指導によるものであったことは云うまでも無い。
M君の添削がはいり、10回も企画書の書きなおしたという学生も居たようである。
わが社の担当プロデューサーは「すぐに実現可能な企画案がいくつか提出された」と嬉しそうにボクに語った。

彼等が訪れた初日の夜、近くの中華料理店で一行の歓迎会を兼ねての懇親のための宴会を開いた。
わが社のスタッフたちも加わり総勢30人ほどで大いに食べ、飲み、大いに語った。

11時半にやっとお開きになったが、とても楽しい会だった。
若者たちのエネルギーは逞しい。

M君を手放した時は大きな痛手と感じていたが、こうして縁が続き、ネットワークの広がりを実感すると、これはこれで素晴らしい形が生まれたと心から喜んでいる。

お盆休みが明けた頃、また新たな学生たちがわが社を訪れる。
どんな若者たちが登場するのか、今から楽しみにしている。

      「遠方の 友来りて 赤坂の夜」


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