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安保法案のこと

連日の国会前での多くの市民によるデモをしり目に、安保法案が15日衆院平和安全法制特別委員会で可決され、16日には衆院本会議を通った。
今後参議院に送られる。

一連の安保関連法案を実現するために安倍政権が子供ですら呆れるような詭弁を弄していることは周知なので敢えて触れないが、その無法ぶりは決して許されるものではない。

無法と云えば、テレビ朝日の報道ステーションが、憲法判例百選の執筆者である憲法学者に行ったアンケート調査によれば、回答に応じた151人の学者のうち、146人が今回の安保法制は憲法違反、あるいは違憲の疑いがあるとしている。
合憲であると回答したのは3人にすぎなかった。

また、6月4日に行われた衆院憲法審査会でも2名の憲法学者が案保法制を違憲であると指摘、95%を超える憲法学者が違憲だと考えているのではないか、とも語っている。
13日には、衆院特別委員会の中央公聴会で木村草太首都大学東京准教授は「憲法を無視した政策論は、国民を無視した政策論ということを自覚しなければならない」と指摘した。

今回の法案について専門家のほとんどが違憲であると主張する中で、なお強引にこれを実現させようとするには、それなりの理由があるのだろう。

人間として、政治家としての安倍首相のお粗末な資質の問題もさることながら、彼を担ぎあげた日本の陰の存在もある。
民主党が政権を担っていた当時、「今我々は安倍を神輿に乗せようと画策している」と密かにボクに語っていたF氏の話を改めて思い起こす。

F氏は政治家ではないが、ずっと自民党に身を置き、政治の裏側で生きて来ている人物で、大物政治家たちからも一目置かれている存在である。
ボクの学生時代から親しく付き合ってきた間柄で、政界に関するボクの大切な情報源でもある。

F氏の話を聞いた時は、あのひ弱な安倍晋三がまさか、と思ったのだったがそれが現実となり驚いたものである。
安倍政権は自民党の有力な勢力が作り上げた苦労の結晶であることが分かる。

そして何よりも、アメリカの強い方針の前に屈することしか選択出来なかった安倍政権の知恵の無さがある。
戦後日本は、実際上はアメリカの属国としての立場から抜け出ることが出来ないで来たが、それでも歴代内閣は知恵を絞り、また時には言を弄してアメリカとの政治的距離のバランスを保つ努力を重ねて来た。
しかし、それがここに到りいよいよ日米同盟という名目の下、破綻を来そうとしている。

これまで、そんな安倍政権を支えて来ていた多くの日本国民にも、わずかながらも意識の変化が起きている様子である。
今月の11日と12日に朝日新聞社が行った世論調査で、安倍政権を支持する39%、支持しない42%と第二次安倍政権の発足以降、初めて支持しないが支持するを上回った。
安保法制については、賛成26%、反対56%との結果が出ている。

あのNHKの調査でも、支持する41%、支持しない43%とやはり同じ逆転現象が起きている。
世論調査など視聴率同様に全面的に信頼できるものではないとは思うが、ひとつの指針ではある。

今回の安保法制の成立に向けての国会対応だけではなく、安倍政権が発足して以来の数々の乱暴狼藉ぶりは目に余るものがある。

貧しい人々への目線は姿を消し、富める者は益々富み、貧しい者はさらに貧しくなっている。
貧富の二極化はいよいよその姿を露わにした。

報道機関に対する露骨な介入や言論の弾圧もこれまでに類を見ない形で行われている。
それを跳ね返すことのできないマスコミのふがいなさも問題となっている。

国民は静かにそれを見ているのだろうか。
かつて、奢り高ぶり腐敗した自民党は、厳しい国民の批判を受けてその政権の座を民主党に明け渡した。
その教訓を自民党はどう記憶しているのだろうか。

今回の安保法案を違憲だと多くの憲法学者から指摘を受けた時、だから憲法を改正しなければいけないのだと、さらに確信を深めたのに違いない。
色々とうるさいことを言っていろ、どうせそんな憲法など変えることになるのだからと。

つい先日NHKの「ファミリィーヒストリー」という番組で出演をお願いしたジャーナリストの鳥越俊太郎さんにお礼の電話をした際に雑談した。
鳥越さんとはテレビ朝日の「ザ・スクープ」でずっと一緒に仕事をした仕事仲間である。

「ここのところ、めっきりテレビの仕事が減りましたよ」と鳥越さんは云った。
「報道ステーションでもコメンテイターとして出ていたのだけれども、今じゃテレビ朝日からもパージされてますよ」と笑った。

鳥越さんは決して政治的な人物ではないし過激でもない。
しかし、ジャーナリストとして必要な反権力という考えをしっかりと持っておられる。
それが、安倍政権にとっては邪魔になるのだろう。

「世論調査でも支持率の低下が顕著になったし、世の中も少しは変わるんじゃないですかね」と、そんな希望の見出し方がいかにも鳥越さんらしい。
「嘆いていても仕方ないんで、今週の土曜日にデモを呼び掛けて国会前でやるんですよ。小田さんも是非来て下さいよ」と元気だ。

お若く見えるが、鳥越さんも今年75歳になられた。
辺野古問題を抱える沖縄の集会にも参加されたと聞いている。

鳥越さんがデモを呼び掛けたり、集会に参加するのは余程のことである。
ボクも口ばかりではなく、動くこととするか。

   「吾もまた 口先ばかりの 軽き者」


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