FC2ブログ
ホーム   »  テレビ  »  就職戦線に異状アリ

就職戦線に異状アリ

ボクたちの会社がある多聞堂ビルの一階の一角がカフェドクリエという喫茶店になっている。
この喫茶チェーン店は今どきとしては珍しく、全席が喫煙席となっているので、この店は愛煙家たちで込み合っている。

ボクも打ち合わせなどで、しばしばここを利用しているが、いつも部屋中がタバコの煙でもうもうと白く煙っている。

先日、行ったところ、いつもは2人いる筈の店員がひとりで忙しく働いていた。
「ひとりで大変だね」とボクは声を掛けた。
「経費削減かな?」と云うと「いえ、人手不足なんだそうです」と若い女性店員は笑いながら答えた。

そう云えば、中国人の手を借りたりもしている様子だが、店員たちは長続きせずにコロコロと変わっている。
タバコ嫌いの若者たちにとっては、最悪の労働環境だが、人手不足はタバコだけが原因ではないのだろう。
喫茶店をはじめ、コンビニや外食産業、それに建設現場などでも労働力の不足は深刻であるようだ。

そうかと思うと、都内の大手タクシー会社には、語弊のある言い方になるかもしれないが、あまり有名ではない私立大学を卒業した人たちが、100人規模で就職し、タクシーの運転手をしている現状もあるそうだ。

大学を卒業してタクシーの運転手をすることがいけないことでは決してないが、一昔前までは考えられなかった現象であることだけは間違いない。

就職の形が急激に変化しているようである。
ボクたち庶民の実感とは別に、一部大企業を中心とした市況は好調らしく、就職戦線にも大きな影響を与えているようである。

それは、ボクたちの業界でも例外ではない。
わが社の来年度新規採用の募集を先月末で締め切ったが、応募者の数は例年になく少なかった。

この現象は、10数年前から、その兆候が始まり、年々、減少傾向にはあった。
これは、わが社ばかりではなく、他の各プロダクションも同様である。

ある民放テレビ局の取締役の話では、テレビ局でも、応募者の人数の減少ばかりではなく、受験生の中でも、番組制作を含め現場志望の志願者が激減しているとのことである。

特に、報道などの仕事に就きたいと考えている志望者はほとんど皆無に近いので、報道局への新入社員の補充に苦労しているとのことだった。
仕方なく、中途採用者に頼らざるを得ないとのことである。

テレビ番組の制作に対する興味を、現在の若者たちが失っていることは明らかである。
若者たちのテレビ離れが言われてから久しいが、実際にテレビの受像機を持っていない若い人たちが圧倒的に多いことも残念ながらの実情である。

しかし、その反面、応募してくる学生たちの粒が揃っていて、本当に、制作の仕事をしたいと真剣に望んでいる人たちだけが、集まって来るようになった。
その意味では、結果的には特別に心配することではないのかもしれない。

それにしても、時代の変化とは申せ、価値観や人生観の大きな変わりようには、驚くばかりである。
来週から、面接を行う予定だが、さてどのような新しい才能との出会いに恵まれるのか、とても楽しみである。

   「量よりも 質が勝負と 言うものの」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。



関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR