FC2ブログ
ホーム   »  テレビ  »  お花見の宴

お花見の宴

先週の金曜日、毎年恒例のお花見の宴を催した。

会社のすぐ近くにある公園に3本の桜が植えられている。
二本がソメイヨシノであと一本がオオシマザクラだが、今年はちょうど花も見ごろの良い日にめぐり会えた。

公園はみんなのための公共設備だから、例年、お花見会場の陣地取りが競争となる。
そのために朝早くから準備するのだが、今年は遅れをとって中央の良い場所を他社に先んじられるハプニングはあったが、その周りをぐるりと囲む格好で、何とか間に合わせることができた。

十数年間で初めての出来ごとだったが、こればかりは既得権など主張することも出来ずに泣きをみた。

200人を超える方々を迎え入れるための準備はそれなりに大変である。
地面に段ボールを敷きつめて、その上にビニールシートをかぶせる。

段ボールは近くのスーパーなどから集められるだけ集める。
それに、やはり段ボールで作った座布団代わりの敷物を前日に二百数十枚用意した。
これらの仕事は総務のベテラン社員の陣頭指揮のもとに今年入社したばかりの新入社員と入社一年、二年の若いスタッフたちが、総出でこれに当たる。

ボクの役割は、お招きしたお客さんたちに、お弁当とビールと段ボール製の座布団をひとりづつにお渡しし、挨拶することと決めている。

昨年は200人分の弁当を用意したが足りなかったので、今年は220人分に増やしたのだったが、結果的には、それでも間に合わなかった。
来年は250人分にしようと思っている。

これだけの方々にお越しいただけるのは、とても嬉しく有り難いことである。
感謝の気持ちで一杯になる。

わが社のスタッフにも出来る限り参加するように呼びかけているが、積極的に参加して手伝う者もいれば、やむなく仕事で来られない者もいれば、また、知らぬ顔の半兵衛を決め込む者も出てくる。
そういうスタッフの心根が俯瞰で見えるのも、こういう日ならではの、なかなかに面白いものである。

新入社員をはじめ、裏方でがんばってくれたスタッフは数多いが、その中で、特にボクの心に残った無心で働き続けていたスタッフの姿があった。
その2名に来週の全体会議の際に、ボクの独断と偏見で決めることになっている社長賞で金一封を出そうと思っている。

ところで、今年のお花見で気になることがあった。
それは、この公園を根城としていたホームレスのおじさんの姿が今年は見えなかったことである。

まるでこの公園の主であるかのようなそのおじさんに、「今年もお騒がせして済みませんね」とボクはここ数年、毎年清酒の一升瓶一本と弁当を渡していた。

彼は、気持ちの良い人で、いつもボクたちの準備を手伝ってくれた。
特に、助けられたのは、お花見が終わって撤収する際に出る大量の段ボールの後始末を一手に引き受けてくれていたのだった。

いつものように、挨拶をしようと彼を探したが、いつも居るはずのベンチにも、その姿が見当たらなかった。
どこかへ移動したのか、あるいは病気にでもなったのか、それとも亡くなったのだろうか。
いつもそこに居るはずの人がいなくなってしまっていることへの、妙な寂寥感があった。

お花見が終わると、間もなく新緑の季節がやってくる。そして、夏、秋が過ぎ、あっと言っている間に、気が付けば、忘年会がくる。

時間の過ぎ去る、その速さだけが恐ろしい。

   「葉桜に みぞれまじりの 雨静か」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。


関連記事
Comment
250人の花見って凄いですね。
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR