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これからのテレビはどうなるのか?

今後テレビはどうなるのか、について実は、ボクにも皆目見当がついていない。

テレビ業界で、50年生きて来たにもかかわらず、全く分からない。
なぜなら、そういうことについてこれまで真剣に考えたことがないからである。

イギリスで世界初のテレビの定期試験放送を始めたのが1932年。
82年前のことである。

日本では、1953年2月1日に、NHKがテレビ放送を開始している。
続いて同年8月には日本テレビが民放での初放送を行った。

以来61年。
テレビは、技術面でも番組形態でも様々な変化を遂げて来た。

そして、その間、一時は家庭の茶の間を独占したテレビだが、大家族から核家族への変化やインターネットの登場等々により、人々の間でのテレビの地位は不動のものではなくなって来ている。
特に若者たちのテレビ離れは著しく加速され、その座を巡ってインターネットと激しく争っているようでもある。

実は、いまボクたちは、「メディアの明日」というNHKの番組を制作中である。
12月の放送を目指しているが、その制作スタッフによれば、専門家の間での分析では、新聞もテレビも現状のままではその経営は成り立たなくなり、新聞は今後5年、テレビは7年しかもたないと云われているらしい。
両者共に生き延びるためには大変革が必要ということらしい。

テレビは白黒からカラー化し、衛星放送が始まりハイビジョン化された。
更にアナログ放送からテジタル放送へと移行して来た。
そして、次に目指しているのが4K放送であり、8K放送である。

そして今、テレビ業界では、この4Kとか8Kという新しい言葉が、少しづつ現実味を帯びて出回り始めている。
4Kというのは、現在よりも更に高精細な画像をもたらす次世代の放送方式である。

4KのKとは1000という意味らしい。
現在のBSデジタルハイビジョン放送では、横1920画素×縦1080画素で放送されている。
横方向の画素数は1920画素、つまり約2000画素なので2Kということになる。
だから、現在の放送は2K放送である。

これが4Kになると、横3840画素×縦2160画素となるので、これまでよりも4倍の解像度を持つ圧倒的な高画質の映像が保証される訳である。

これは、総務省が中心になって推し進めているいわば国策の一環で、生き残りを目指すテレビ局と新しい製品を売りたい家電メーカーなどが一体となり、実現に向けての計画を練っている様子である。

現在、スカパーのCSで一日数時間の4K試験放送を行っているようである。
将来的には、4K放送はCSやBSが中心となるようだが、総務省は平成32年に予定していたBSでの4K試験放送を平成28年に前倒して実行することを今年の8月に決定している。
これは平成32年(2020年)に予定されている東京オリンピックを機に4Kテレビの普及を図ろうとしているためのようである。

つい先日幕張メッセで行われた放送機器の展示会でも、この4Kのビデオカメラや映像伝送システムなどが各メーカーによりアピールされた。
わが社のスタッフも勉強のために見学に行ったようである。

実際に、ボクたちの会社でも、現在、この4K方式での取材を初めて試みており、来年早々にBS朝日で2時間の番組を放送することになっている。
とは云っても、BS朝日は、来年は、まだ2Kでしか送出出来ないし、4Kの受像機もまだ全く一般には普及はしていない。
これは、2年後の4K試験放送のストックとして考えているようだ。

果して4Kテレビが、総務省やテレビ局の目論見通りに、テレビの生き残りに大きく役立つのか、それはボクには分からない。
視聴者にとってみれば、また新たに4Kの映像を受信出来る受像機を高いお金を払って購入しなければならない訳である。
産業界にとっては新しい消費を見込めて巨額の利益を産めるとの目算だが、そう思惑通りにいくのかどうか。

しかし、こういう話題が出る度にボクが云っていることはいつも同じである。
それは、ボクたちはソフトを制作する集団である、ということである。

総務省でもなければ、家電メーカーでも、またテレビ局でもない。
ボクたちはソフト屋なのである。

たとえ、メディアがどのように変化しようとボクたちには関係はない。
ボクたちは、その時々のメディアに適応し、時代のニーズに応じたソフトを制作する知恵を失わなければ、何も恐れることはないのである。
時代を含めた、環境の変化はむしろボクたちの感覚をさらに鋭くしてくれる刺激のひとつだと考えるべきなのである。

誰だったか忘れたが、ある人が云っていた言葉を思い出す。
仮に、インターネットの世界が初めに存在し、そこに現在のテレビが彗星の如く出現したとしたら、人々は恐らくテレビの魅力に驚くのではないか、というのである。

それに、ここまでインフラ整備に多額の資本を投下し、また国家が手放したくないメディアであるテレビは、もともと、そう簡単に滅びる訳は無いと、心の底で高をくくっているのも事実である。

そして、大言壮語をすればテレビ屋であるボクたちソフト屋が元気なうちは、テレビは滅びることはない。
テレビが滅びるとすれば、それはソフト屋であるボクたちにも大きな責任があるのだとの自覚は持っている。
 
     「新鮮な テレビ作りに 知恵しぼる」


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