FC2ブログ
ホーム   »  テレビ  »  人と食事のアナログな関係

人と食事のアナログな関係

「同じ釜の飯を食った仲間」という古くからの云い方があるけれど、これは実に言い得て妙な表現で、これに優る関係はないと思っている。

「同じ釜の飯を食う」には、単に一緒に食事をするといっただけの意味ではなくて、もっと奥行きがありそうだけれども、単に一緒に食事をするだけでも、その関係は深くなる。

嫌いな人や気の合わない人とはできるだけ一緒に居たくはないし、ましてや食事となると同席したいとは思わないのが普通である。
特に鍋物や韓国料理のように大勢で、それぞれが箸で同じ料理をつつき合い、食べ合うことは、嫌な人とはできない。

かつて、日本テレビに、プロ野球の中継の基本の形を作り、さまざま斬新な番組を生み出した名物プロデューサーがおられたが、彼はその点、徹底した人で、嫌な人とは絶対食事をしなかった。
そういう性格が災いしたのかどうか、社内には政敵がいて、結局は途中退社された。

その敵対する人物とは絶対に食事しなかったと聞いた。
こういう例は、まさに言葉通り、同じ組織に居ても、同じ釜の飯を食べなかったと云うことになるのだろうか。

ボクは彼がテレビ局を退社されてから縁あって親しくお付き合いをさせていただいた。
そのことを聞きつけた彼のことを良く知る人から「彼に食事に誘われたか」と聞かれ「ちょくちょく食事をしていますよ」と答えたら「へえ」と驚き「キミのことがよほど気に入ったのだよ」と云われた。
優しくて良い方だったが、病で亡くなられた。
食事が人間関係の深さの尺度になることもあるようだ。

20数年前、会社を設立してからしばらくは、社内でスタッフがお酒を飲む会社は良い会社だと信じ、しばしば会社内で宴会を開いていたものである。
時代の流れと人の変化で、そういう習慣は次第に姿を消して行ったが、確かに、食事や酒を共にすることでお互いの親しみは増すし、信頼関係を生む土台になる。

ここに、嫌なのに無理やり付き合わされる、という事態が起きたりするので、一概に、一緒に食べたり、飲んだりすれば良いというものでもなかろうが、出来る限り仲良く食べることのできる形を作ることは大切である。

わが社のスタッフ同士が、全員、同じ釜の飯を食っている仲間である、との認識をもつことができるように、ボクはこれからも、大いにみんなと食事をし、お酒を飲みたいと願っている。
結局、人間の信頼関係の基本はアナログにつきる。

   「飲んで待ち 食わば海路の 日和あり」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR