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スタッフの国籍と安全

世界中での紛争や戦争が激化し、ますますキナ臭い状況になってきている。

先日の、マレーシア航空の民間航空機撃墜事件などは、本当の災難で、戦争当事者とは全く関係の無い人々が大惨事に巻き込まれると云う悲劇も起きている。
世の中、対岸の火事では済まなくなってきている。

ところで、わが社には、外国籍を持つスタッフが4名いる。

そのうちの1名、中国国籍の関強は、入社して現在2年目を迎えている。
漢民族で、北京首都師範大学を卒業後、中国中央電視台(CCTV)に入社したが、その後来日、日本語専門学校を卒業、東京造形大学の大学院で映画を専攻し、面接試験を受け、新入社員としてわが社に入った。
これまで寄り道をしてきたのですでに30歳になっている新人である。

入社して以来、いくつもの企画書を書き続けてきたが、そのすべてが中国に関係する企画である。
しかし、尖閣列島の国有化の問題以来、日中関係はこれまでになく悪化し、中国にまつわる企画はほとんどストップ状態が続いている。

尖閣問題と云えば、実は、ボクたちの会社もモロにその煽りを受けた経験を持つ。
中国山東省が中心となり、中央電視台も加わり、日中韓の3ヶ国の共同制作で「孔子」をテーマとした大掛かりな企画が進行していた。

半年以上をかけて準備し、いざ中国ロケに出発という直前に尖閣問題が起きた。
正式な契約書も交わしていたが、ほとぼりが冷めるまで一旦延期ということになった。
しかし、結局は、制作の中止が決まる。
総製作費2億円のプロジェクトだった。

その後、日中関係は次から次へと局面は新たな展開を迎えているが、現在は、その頃から比べると、表面的には、その緊張関係も少しは緩んできた感がある。

一時途絶えていた中国に関する企画もテレビ局で、解禁の方向に向かいつつある。
この間、新入社員の関もめげずに企画提案を続け1年以上が経った。

そして、ここに来て、3本の彼の中国関連の企画が採択されることになった。
NHKで2番組、フジテレビで1番組が実現する。

先日、月に一度、全スタッフが集まっての全体会議で、彼に企画賞の金一封を授与した。
その時の関の挨拶である。
「日本と中国は現在、不幸な状態にあるが、1日も早く良好な関係になることを願っている。自分の企画が、少しでも日中の友好に役立てば嬉しいと思う。これからも、そのためになるような企画をどんどん提案して行きたい。まだまだ、日本語の発音が拙いので、勉強して上手に話せるように努力したい」という旨のことを熱く語った。
彼のジャーナリストとしての確かな視点に大いに期待している。

あと2人の中国籍のスタッフは、ボクの妻と娘である。
2人は朝鮮族の中国人で、妻は常務取締役で財務を担当している。
娘の金瑩は小学2年生で来日、早稲田大学を卒業した。
現在は堪能な英語力を生かして、NHK国際放送の海外向け放送番組の企画及びリサーチ並びにコンプライアンスの仕事をしている。

彼女たちは、いつも自分の故郷がどこかと、戸惑いを持ちながら過ごしている。
そして、日本と中国の関係悪化をもっとも恐れていて、もし戦争にでもなれば、という不安をいつも抱えている。
近い将来、日本国籍を取得するつもりでいるようだ。

もうひとりの外国籍は、在日韓国人の申成晧である。
現在、TBSで放送しているドキュメンタリー「情熱大陸」のディレクターを主に担当している。
そろそろ40歳を迎えるが、最近、わが社の経営会議のメンバーに加え、経営のための勉強を始めさせている。

彼の妻は日本人で3人の子供たちは日本国籍である。
申本人は日本に帰化するつもりはないようだ。

彼の妹はドイツ人と結婚しドイツに在住しているが、戦争を含めた「もしも」の将来のことを考えて、最近日本に帰化したという。
帰ることのできる故郷の在り処を定めた訳である。

つい最近まで、アメリカ人男性もわが社のスタッフとして在籍していたし、日本国籍だが、レバノン人とのハーフでメンタリティーは完全にレバノンの女性スタッフもいた。

こうしてみると、わが社のようなちっぽけな会社を例にとってみても、ボクたちの暮らしが、国の形や国際関係にどれだけ左右されるものであるのかが良く分かる。
余りにも、ありきたりの凡々たる言い方になるかもしれないが、国家の安定と平和の大切さを実感せずにはいられない。

      「青信号 守って事故の とばっちり」


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スッタフの安全は大事なことだと思います。
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株式会社オルタスジャパン代表取締役

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