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制作会社の強い気概

ボクたちは、テレビ局で放送する番組を制作することを主な仕事としているが、その仕事の形には大きく二種類の流れがある。

そのひとつは、ボクたちが、自分たちで発想した企画書をテレビ局に提案して、その企画が局に採択されるというものである。これが基本的な形である。
もうひとつは、テレビ局から局が立てた企画の制作を依頼されるというものである。

その両方ともに制作会社が制作を請け負って番組を作ることになることに変わりはない。
そして、ボクたちが企画した場合でも、テレビ局から振られた仕事であっても、その制作費が異なるという訳ではない。

ボクたちの業界には、企画料という名目はあるにはあるが、現実にはテレビ局の番組制作上では、企画料というものは存在しない。
したがって、ボクたちの企画した番組であっても、テレビ局が企画した番組であっても、その制作費は変わらないということになる。

だから、制作会社にとっては、テレビ局から、この番組を制作して下さい、と依頼を受けることは、自分たちでわざわざ企画を考える必要が無いので、とても有り難いことなのである。

企画を作成し、その企画を実現するために、ボクたちは日夜、血反吐を吐いているのが現実だ。
ひとつの企画を提案し実現させるためには、多大な労力と費用を要するのだ。
だから、局からの制作依頼は、とても嬉しいことである。

そして、こういったテレビ局の企画で番組制作をするというケースは、頻繁というほど多くは無いとは云え、それほど珍しいことでもない。
あくまでも、テレビ局と制作会社との信頼関係の上で成り立つものだし、結果的に、お互いに助け合うことになるというメリットを見出してもいる。

昨年、77歳の喜寿を迎えられた、わが社の最長老で、企画アドバイザーの甲野泰治さんは、元テレビ東京の報道畑で活躍された根っからの報道マンである。
甲野さんは「テレビ局が企画した番組を請けているようでは駄目だ」と手厳しい。

「それでは、いつまでも制作会社はテレビ局の云いなりの存在になってしまう」とおっしゃる。
確かに、その通りである。

いかに苦しくても、他に頼らず、自分たちの手で、自分たちが実現させたいと思う企画を生み出すという、制作者としての意地と気概が必要である。
そうでなければ、制作プロダクションは単なるテレビ局の番組下請け工場になってしまう。

日本が誇る町工場は、その独自の発想とたゆまぬ技術力で、日本の大企業を支え続けてきた。
単なる下請けでは無いからこその存在価値が認められている。
まさに、それと同じことである。

本日、わが社で一ヶ月に一度行っている、全スタッフが集まっての全体会議で、取締役プロデューサーの前川誠が「それぞれスタッフひとりひとりが、企画を自分で発信していくことが大切である」との主旨の話をみんなに語りかけていたが、その通りである。

テレビ局の期待にいつでも応えることのできる態勢を整えることは一方でとても大事なことである。
しかし、その一方で、自らの企画発信力をさらに大きく、力強いものにしなければ、これからの厳しい時代を生き抜くことはとてもできないだろう。

下請け会社に成り下がるか、それとも、自らが発信する光となるのか、それはこれからの、ボクたちの日常の生き方にかかっているのである。
 
     「オルタスは アジアの企画発信地」


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