FC2ブログ
ホーム   »  ドキュメンタリー  »  集団的自衛権と野党~その①

集団的自衛権と野党~その①

安倍首相は15日、記者会見で、集団的自衛権の行使に向けて踏み出す方針であることを正式に表明した。
今さらながらではあるが、集団的自衛権とは他国のために自衛隊が武力を行使できる権利のことを云う。

戦後日本は、憲法第九条を順守し、自国の防衛だけに専念してきた。
しかし、安倍首相は国民に憲法改正の是非を問うことなく、憲法解釈の変更に過ぎないからとの理屈をつけて、日本が海外での戦争に参加できる道を開こうとしている。
このことは、以前から安倍首相が目指していたことである。

このブログでも、これまで尊重して来た憲法の解釈を、突然、一内閣が勝手に変更することは、「憲法は権力を縛るものである」という絶対的な理念である「立憲主義」を否定することになり、言語道断の専横政治であることをボクも強く訴えて来た。

過去70年、日本は戦争を放棄するとの理念を鮮明にし、世界に独自の立場を理解してもらうために努力を重ねて来た。
そして、現在の経済的な繁栄と平和を築いてきたという誇るべき歴史を持っている。

その立派な理念に基づく平和国家を放棄し、今、なぜ、放棄したはずの戦争に向けての道を進まなければならないのか。このことに関しては、憲法改正と同様に慎重な対応が必要であり、改めてこの件に関しての国民の信を問うべき内容である。

人はその立場によって考え方や行動が異なる。
戦争は絶対に放棄しようと考える者と、戦争も実際の政治運営の選択肢に加えようと主張する者とはその論者の立ち位置によって異なってくる。

ひるがえって世界を見渡してみれば、パレスチナは云うに及ばす、シリアをはじめとする中東の国々は戦乱にまみれているし、アフリカでは南スーダン、コンゴ、マリなどの紛争は続いている。
ウクライナでもロシアとEUの綱引きが行われている。

また、中国国内でもチベットやウイグル自治区で紛争の火種はくすぶり続けている。
南シナ海のベトナム、フィリピン、インドネシアなど各国と中国との関係も実にキナ臭い。
北朝鮮も決して平和的な国家とは言えない。

もしかすると、世界は、紛争や戦争をするために存在しているのではないかと思えるほどに、争いが絶えることはない。
そういう現実の中でどのように生きて行こうとすれば良いのか。

これには様々な立場と選択肢があるだろう。

安倍首相などのように、こういった国際情勢下で、外交や政治を行おうとする者は、戦争という手段を行使する権利を持って、各国と対峙していきたいと考えるのだろう。
安倍首相を支える人々の多くもまたそう考えているのだろうと推測できる。
それはそれで一理ある現実的手法であることには異論はない。

しかし、恐らく、そういう考えを持つ人々は、自分が戦場に出掛け、血まみれになって苦しんだり、死んでいったりするという具体的なイメージを持つことが出来ない、想像力に欠ける人たちであろうと思われる。
実際に戦争をするのは自分以外の人間であるとの考えの持ち主である筈だ。
自らは安全な所で旗を振ることだけを考えているにちがいない。
だから、平気で戦争への道を推し進めることができるのだろう。

一方、平和憲法を守り、戦争をしない国家で在り続けたいと願うボクたちは、相手を傷つけたり、自分たちを含めて傷ついたり苦しんだりすることをひたすら恐れている。
苦しむのは常に社会的弱者である自分たちだということを知っているからである。
そして、どこまでも戦争を放棄することを前提としての政治や外交の道を模索し続けたいと願っている。

日本は世界に誇る超軍事大国である。
武力に関しては決して世界列強にひけをとることはないだけの力を有している。
だからこそ、なおさら、自らは戦争を放棄し、世界の平和のために尽くすとの、平和国家であることを宣言することの意味が大きいのだとボクは信じている。

そして、こんな重大な発言をする安倍首相に対して、わずかながらでも影響力を持っているのが自民党と連立与党を組んでいる公明党しか存在しないという現実は実に情けない限りである。
いったい日本の野党はどうなってしまったのだろうか。

今さら民主党のふがいなさと責任について語る気もしないが、この重大な時期に待ったを掛ける野党が皆無であることは、日本の政党政治史上の汚点である。

結局、衆愚の国家はこうして形を変えた暗黒の世界へと再び導かれて行くしかないのだろうか。

      「黙々と 滅びの道を ただ歩む」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。






関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR