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馬渕一家との別れ

今日、これから、中村典子さんの通夜に出掛けなければならない。

出掛けなければならない、と云うのも誤解を生みかねない、妙な云い方になるが、通夜が、面倒だとか、嫌だとかという意味ではなく、残念でならないからである。

中村典子さんは、故・馬渕直城の妹に当たる。
馬渕直城はボクの生涯の友で、これまでに何度となく、このブログに書いたので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。

馬渕は、ベトナム戦争時、1975年のカンボジアのプノンペン陥落の模様を記録した唯一の日本人カメラマンであった。
その後、タイ・カンボジア国境に留まり、ポルポト政権の終焉までを見守り、記録し続けた。
わがオルタスジャパンの設立メンバーの一人でもあった。

その馬渕直城は、2年半前に亡くなったが、今週その後を追うように亡くなられた妹の典子さんは、兄の直城を心から慕い、ずっと長い間、その面倒を見続けた人だった。
その関係は、山田洋次監督のヒット映画、「男はつらいよ」の寅さんと妹のさくらそのままだった。

馬渕直城は、気の良い男で、皆から愛された。
根っからの自由人で、勝手気ままに生きたので、周囲の者は大変だった。

二度結婚し、それぞれに、子供たちをもうけている。
最初は中国系カンボジア人と、二度目はカンボジア系タイ人と結婚した。
最初の妻のサイホンは、離婚後も、陰に日向に元夫の面倒を見ていた。
今日の通夜のため、わざわざ在住のオーストラリアか、あるいはタイから急きょ駆けつけて来ているらしい。

妹の典子さんの、兄・直城への献身ぶりは涙ぐましいほどだった。
そういえば、再審が決定した、袴田事件の姉弟もそうだし、かつてボクが取材させてもらった丸正事件の姉弟も仲の良い兄弟姉妹だったが、馬渕兄妹も本当に仲が良かった。

そういえば、もう何十年前になるだろうか。
馬渕直城のすぐ下の妹が、ガンで亡くなり、葬儀に参列したことがあった。
そして、10年以上経つだろうか、母上の葬儀にも立ち会い、お骨を拾わせていただいた。
それから、馬渕本人に続いて、今度は妹の典子さんの葬儀である。
これで、馬渕一家4人を見送ることになる。

典子さんは63歳。
やはりガンだった。
昨年暮れに開かれた、馬渕直城の偲ぶ会に出席したいと熱望されていたのだったが、体調が悪く断念されたのだった。

それなりに健康で長生きさせていただいていることは、とても有り難いことだが、その分、悲しい別れを繰り返すという試練にも耐えなければならないようである。

通夜の式場は千葉県の柏市。
それでは、そろそろ、筆を置き、現地に向かうことにしよう。

   「待ち人の ますます増える あの世かな」


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