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「日本人より日本人らしい」の意味

言葉は往々にして正直である。
つい、心のうちをのぞかせることがある。

テレビ朝日で放送している「新婚さんいらっしゃい」という長寿番組がある。
登場する新婚さんたちに、司会の桂文枝と山瀬まみが新婚さんならではの話を聞き出す趣向の番組である。

昨日の放送で、中国人男性と日本人女性のカップルが登場した際に、桂文枝が、その中国人男性に対して「あなたは、中国人らしくない感じの方ですね。日本人のように、さわやかな感じで………」という言い方をした。

聞き様によっては、中国人はさわやかではない、とも受けとめられる。
出演した中国人をさわやかだと誉めてはいるのだが、中国人が聞くと気分を悪くするかもしれない。

ただ、文法的には、「中国人らしくない方ですね。」と「日本人のように、さわやかな感じで……」とを別々の文章だと弁解できないこともない。
しかし、恐らく、桂文枝の中国人に対する印象が正直に出て来たのに違いない、と感じられる文脈だった。

ボクの妻は、中国国籍の朝鮮族で、日本の永住権を取得して20年になる。
いま、日本国籍に変えようかどうか迷っている。
そして、時々、「私の故郷はどこなのだろう。私の国はどこなのだろう」とつぶやいている。

その妻は、しばしば、「日本人よりも、日本人らしい」と言われる度に、何だか、日本人に上から目線で見られているようで、嫌な気がした、と云う。
まるで日本人の方が優れていると言っているように感じたらしい。

それを云った人は、郷に入れは郷に従えをよく守って偉いね、との賛辞の褒め言葉であったのかもしれないし、あるいは、妻が感じた様に、どこかに優越感を持って言ったのかもしれない。

桂文枝にしても、妻に日本人よりも、日本人らしい、と云った人にも、差別意識や優越感があるのかどうかは分からない。
しかし、仮にそういった差別意識や優越感があったとして、その正体は実に怪しいものである。

昔は、日本は永い期間、中国から様々な文化や物を輸入させてもらい、言わば中国各王朝の属国として貢物を送り続けていた。
現在は、アメリカに従属しているが、かつては、中国がとても大切な国だった。

日本が、中国を上から目線で見ることができたのは、愚かにも、日本が中国に侵略した20世紀の、ごくわずかな期間だけである。
そして現在、すでに、その中国は経済力も国力も日本を圧倒し、アメリカと対等に張り合おうと目論む大国に成長した。
かつて、短い期間だったが、日本人が中国人に対して持っていた意味無き優越感は、今では、その根拠を失ってしまっている。

国力を競い合い、それの優劣で、それぞれの国民同士が、反発し合ったり、軽蔑したり、差別することは全く幼いことだ。
それは、漠然とボクたちが、昔は後進国、今は発展途上国と称して差別していたアジアの国々も同様である。

今や、ボクたちは、浅薄な優越感や差別意識の根拠などは、微塵も日本には残されていないことを自覚するべきである。

少子化によって、これから多くの国々から人々が日本に押し寄せる。その中には、日本に永住を求める人々が数多く出現するはずである。
それに、戦後から存在し続けている、在日韓国朝鮮人たちがいる。
日本の国際化は、まずは、それらの人たちへの選挙権からすべてがスタートするのではないかと思える。

      「選挙権 要らぬと妻は うそぶくが」


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