FC2ブログ
ホーム   »  ドキュメンタリー  »  島倉千代子の命の歌「からたちの小径」

島倉千代子の命の歌「からたちの小径」

「からたちの小径」という歌がある。
昨年11月8日に肝臓ガンで亡くなった歌手・島倉千代子が亡くなる3日前にレコーディングした歌である。

この歌は、当初は11月15日に収録する予定だったが、島倉千代子自身が、「その日まで待てない」と急きょ、彼女の自宅に録音機材を持ち込んでのレコーディングになったという。
事実、その収録から3日後に亡くなったのだから、彼女の強い希望が無ければ、この歌は世に存在しなかったことになる。

東京の青山葬儀場でとり行われた彼女の葬儀の際に、この歌が流され、テレビのワイドショーでも繰り返し放送されたので、ボクも聞いた覚えがあった。

この「からたちの小径」は昨年の暮れに、オリコンチャートにも登場して、その後、二週連続で1位になったという。
ボクは、最近、たまたまCS放送の歌謡ポップスチャンネルを視ていて、「からたちの小径」を初めから終わりまで聞くことができた。

優しい、いい歌である。
闘病生活もいよいよ最後の最後、この歌を歌って3日後に亡くなるという時期にでも、人はこういう声を出して、しっかりと歌えるのか、と思いながら聞いた。

とは云っても、のど自慢に出演したら恐らく、合格の鐘は鳴らないだろう。
音程は確かだが、やっと声を出せている。
まさに、わずかな命から絞り出した声に違いなかった。

上手だとか、下手だとかを通り越した歌声というものがあるのだと、初めて知った。
それは、島倉千代子という人でなければ、存在しない歌声だった。
そして、彼女は、自分しか出来ない立派な仕事を世の中の人たちに遺して、命を終えた。

予定していた「その日まで待てない」状態で、それでもなお消えゆく命の灯と闘いながら歌った歌。
なぜ、彼女はそれまでして、歌ったのだろう。
そして、歌えたのだろう。

ボクは、命を失う3日前に、歌うことができるだろうか。
果たして、何ができるのだろうか。

   「限りある 命燃やして 今のうち」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。




関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR