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悲惨な権力者たち

権力を求める者が、別の権力によって打ち負かされ、倒されることは当然である。
それは理屈通りで、何の不思議もない。

ただ、不思議なのは、権力者の多くが、富の集中を図り、腐敗し、自らが滅びて行くことである。
多くの権力者が、見事に、同じ道を辿るようである。

ウクライナという普段はあまり馴染みのない国で、3カ月以上も前から、国を揺るがすような騒ぎが起きていた。
ボクは、ロシアはもとより東欧諸国には旅したことがなく、土地勘や肌合いのようなものが全く理解できていないのだが、ウクライナというのはなかなか要衝の地であるようだ。

ウクライナはソ連邦の崩壊で独立した人口4500万人ほどの国である。
この国を南北に流れるドニエプル川が、国を西部地方と南部地方に分けている。
この西部と南部は、それぞれ、民族、言語、宗教それに歴史が全く異なっているらしい。
ヨーロッパに接し、近い関係にある西部は穀倉地帯、一方東部はロシアと密接で工業地帯となっているという。

そのウクライナのヤヌコーヴィチ大統領は、EUへの加盟を目指していたが、ロシアの強い圧力を受けて、加盟直前に急きょ態度を翻した。
これが発端となり、大きなデモが発生、曲折を経た末、ついに反政府勢力により政権は崩壊し、それまでの責任を問われ、追及を受けた末、大統領をはじめ一家は首都キエフを脱出する事態となった。

ロシアのプーチン大統領はウクライナに軍隊を送り、軍事介入を行ったため、現在、アメリカとEU欧州連合、それにロシアとの対立が深刻化している。

こういう国際間の争いは不幸なことではあるが、紛争は、あまりにも日常茶飯事でもあるので、ああ、また紛争が起きているのか、とボクたちは遠くから眺めているしかない。
大国間の綱引きの結果、ウクライナという国が分裂するのか、あるいは更なる紛争の拡大につながるのか、折り合いをつけて収まるのか、素人のボクには、皆目、見当もつかない。
そこから学ぶものを見つけ出すだけの分析力もない。

しかし、そんな中で、枝葉末節ではあるが、ヤヌコーヴィチ大統領が犯罪者として、民衆から国を追われた理由については考えてしまう。

大統領が首都キエフを逃げ出した後、郊外にある、大統領の大邸宅が公開された。
高価なシャンデリアで飾られた豪華な邸宅からは、大統領一家の贅沢な暮らし振りがうかがわれた。

広大な敷地には、巨大な船を浮かべた池や、クマやダチョウや羊などのいる動物園や、また乗馬は勿論、狩猟の出来る区画などもあった。
倉庫には、黒塗りの高級大型車やスポーツカーなど10数台が納められていた。
大統領が逃げ出した際の荷物があまりにも多過ぎたために、輸送機が揺らぐほどだったとも伝えられている。

ヤヌコーヴィチ大統領もまた、これまでの多くの権力者たちが陥ったと同じ過ちを犯したひとりに違いない。
過ちの中味は、不当な富の蓄積である。

ボクは元来、それが例え合法であれ、異常な富の集中は、不道徳であるだけでなく、罪悪であると考えている。
富は分配されるべきものであると考えている。

その仕組みがいかに合法的であろうとも、極端な富の集中は、間違いなく貧しい者たちからの収奪であり、その行為が、さらに貧しい者たちを生み出すことにつながるからである。
商人や企業に対してもボクはそう考えている。
ましてや、政治家においてはなおさらのことである。

もし、ヤヌコーヴィチ大統領が国家や国民の幸せを考える、清廉潔白な政治家であったとしたら、仮に、政治のかじ取りに失敗したとしても、自らの国を追われるような、惨めで恥ずかしいことにはならなかったに違いない。
国の責任者が、国家や国民よりも、自らの富を大切にすれば、国民から切り捨てられるのは当然のことである。

権力の正体とは、富の正体とは一体どういうものなのだろうか。
そのふたつ共に、ボクなどには縁の無い、まったく見当もつかない代物である。

      「貧乏に 生まれて良かった 幸せだ」


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