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新幹線工事の談合事件で思うこと

北陸新幹線の融雪設備工事をめぐる談合事件が報じられている。

大型公共事業を発注する国土交通省所管の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」と受注側の設備工事会社数社との談合に東京地検特捜部がメスを入れたものである。
官と業の旧態依然とした官製談合の構造が浮かび上がった、とマスコミは報じている。

しかし、こういう報道を目にする度に、ボクはいつも首をかしげてしまう。
談合についてのマスコミの報道は、これで事足れりとしてよいのだろうか。

たしかに、ボクたちの税金が、一部業者の利益のために積み増しされて支払われているという要素もあるかもしれないが、問題はそれだけなのか。
そしてまた、天下りや補正予算の無駄遣いなどを見るにつけても、官僚の悪徳体質は是正されそうにはない。
そういった意味では、官僚に対しては厳しい監視は必要である。

官製談合は決して誉められたことではないかもしれない。
しかし、談合事件と聞いて、真っ先にボクの頭に浮かぶのは、談合した設備工事会社にぶら下がっている孫請け、ひ孫請けの零細会社のことである。

一部報道では、これまでもこの種の設備工事の請負は赤字の仕事だったとの業者の報告がある。
その真偽についてはさらなる捜査なり取材なりを待つ必要はあろうが、厳しい入札競争の激化で、利益の薄い仕事を請けた設備会社が必ず打つ手は、手に取るように分かる。

設備会社は、まちがいなく孫請け会社に厳しい条件で仕事を請け負わせる。
そして、孫請け会社はさらに厳しい条件でひ孫請け会社に仕事を下ろすのだ。

こうして、末端は生きるか死ぬかのギリギリの条件の下で仕事をすることになる。
血反吐を吐くことになる。

それならば、談合という旧来からの方法で、設備会社は孫請け・ひ孫請け会社が生きて行けるだけの正当な対価を支払う方が、より健全なのではないか。

ボクは大会社が立派なビルを建て、社員に十分な給料を支払っているのを見る度に、その栄華の足下で、どれだけ多くの人たちの血や涙が流れているかを思う。
大企業に働く人たちは、自分たちがどれだけ沢山の人びとの犠牲の上に生存しているのかを、考えたことがあるのか、と思う。

談合は、確かに法律に触れる犯罪であり、決してそれを認めるものではないが、その意味するところをマスコミは、一方的に悪だと断じて切り捨てるだけではなくて、もう一度解きほぐす役割を担っているのではないかと思うのだ。

      「古来より 花より談合の たとえあり」


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