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高校生バレエダンサーの快挙と文化先進国

バレエダンサーの登竜門であるスイスのローザンヌバレエコンクールで、日本人高校生が一位と二位を独占した。
6位に入賞したのも日本人だった。

このコンクールで日本人が一位となったのは、1989年の熊川哲也氏以来、実に25年振りのことだという。

世界の多数の応募者のうち選ばれた73人がローザンヌで審査を受け20人が最終審査に残った。
この20人のうち6人が日本人だったという。

今回の日本人の快挙に関して、熊川哲也氏は日本が「文化先進国」であることを証明した、と誇らしげに語った。
「文化先進国」とは聞き慣れない言葉である。

しかし、この言葉の意味は深いのだとボクは推測する。

日本が明治維新を迎え、欧米列強に接した時に政府が一番恐れたことは、日本が野蛮な国だ、と認識されることであった。
欧米列強には野蛮な国家は武力で侵しても良いといういわば自然法とでもいうべき思想があったからである。
かつては異教徒は征服しても良いとのキリスト教国の武力行使の歴史があったことは周知である。

野蛮を脱するために、日本政府は文明開化をお題目のように唱え、実践した。
「ざんぎり頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」という俗謡がある。
ざんきり頭とはちょんまげを切った頭のことだが、欧米からは、ちよんまげも蛮族の風習とみなされ、政府は断髪令を発布したのだった。

とにかく、蛮族と見なされる恐怖から逃れるために、日本はあらゆる努力をしてきたのである。
今でいうグローバルスタンダードの深刻版である。

日本文化は決して野蛮ではないのだが、欧米の眼からは野蛮と映った。
これこそ理不尽な異文化の圧力と力の差に因るものである。

皇族たちでさえ、雅楽ではなくチエロやピアノなどの洋楽を必死で学んできた。
その思想は明治以来、途中で途切れることなく昭和を経て、平成の現在に至るまで、日本の隅から隅にまで行き渡り、続いている。

太平洋戦争が終わってからも、日本は全ての面でアメリカに追随して来た。
欧米文化の模倣を繰り返して現在がある。

バレエなどは欧米文化の象徴である。
およそ日本文化には存在しなかったものだ。
その欧米文化の象徴、ローザンヌバレエコンクールで一位を勝ち取り、日本人が欧米を凌駕し、追い付くことができた。

西洋文化に追いつけ追い越せが実現した。
野蛮を脱した。
熊川哲也氏の言った「文化先進国」とは、つまりそういう意味だと思えるのだ。

熊川哲也氏は戦士である。

しかし、果たして、何をもって文化の先進国と言えるのかは極めて疑問である。
ボクは国粋主義者では決してないが、それぞれの国や地域に優れた文化があり、文明がある筈である。
欧米中心のひとつの価値観の物差しだけで文化を計るのはいかがなものであろうか。

   「単純で 分かり易いは 一神教」


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