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北朝鮮との合作劇映画を製作した日本人~その②~

北朝鮮と日朝合作の時代劇映画を製作した小林正夫さんは、日本と北朝鮮との文化交流を図ろうと奮闘されている。

しかし、そんな小林さんの願いとは裏腹に、ボクたちの北朝鮮へのイメージは著しく悪い。
特に日本は拉致被害者の問題を抱えているので一層のものがある。

その政治体制も、世襲制という、前近代的な制度をとっているので、まるで中世の時代劇を見ているようである。
この時代に、民主主義とはほど遠い、こういう形態の国家が、堂々と存在できていること自体が不思議と云えば不思議ではある。

得体の知れない、何をしでかすか分からない、怖い国との強いイメージが一般的だろう。
個人的には、正直、ここの国民にはなりたくない国のひとつである。

しかし、一方では、民主主義のお手本だと自認している代表的なアメリカが、大量破壊兵器を有しているとの、ありもしない理由をでっち上げてイラクを一方的に攻撃、フセイン大統領をはじめ多数の国民の命を奪うなどの国家犯罪を犯し、同盟国だとの理由で、日本がそれに臆面も無く同調している図とくらべれば、北朝鮮のことをあまり偉そうに言えない自分たちに気付くはずである。

アメリカや日本と北朝鮮のどちらが危険で怖い国家であるかの判断は難しい。
ボクたちは、国家を離れて生きることは出来ないが、国家とはもともと、信用できない、そういう怖い本質を持つ存在なのだ。
北朝鮮ばかりでなく、どの国家も怖いのだ。

ことに、日朝関係で見れば、北朝鮮には情報を隠ぺいする体質があり、極端な情報操作をしている上に、日本とは国交が断絶しているので、なおさらボクたちには正確な情報が伝わり難い。
憶測が疑心暗鬼を生むという悪循環が渦巻いている。

小林正夫さんは、そんな日朝両国の間で苦闘している。
実は小林さんは、北朝鮮の映像使用を巡り、日本テレビとフジテレビを相手に裁判で争ってきた。

北朝鮮の映画、テレビ、ビデオ等の一切の使用権について北朝鮮から委任されている小林さんは、日本のテレビ局が、北朝鮮の許可を得ることなく、自由勝手にあらゆる北朝鮮の映像著作物を使用していることに対し、著作権侵害として訴えたのだった。

裁判は最高裁判所まで争われたが、結局、小林さんの敗訴に終わった。
この間10年。
小林さんの経済的な負担も大きかった。

各国のあらゆる著作物の著作権についてはベルヌ条約で守られている。
北朝鮮も日本もこの条約を批准した加盟国である。
しかし、日本の裁判所の判断は、要約して言えば、国交の無い国の著作権は守る必要は無い、という乱暴なものだった。

素人のボクにも納得のいかないそんな法律上の判断もさることながら、少なくとも日頃、著作権の尊重を口にしているテレビ局ならば、いかに国交がなくとも、他人さまのものを無断で勝手に使用し、しかも、悪意のある報道をすることは、余りにも節操に欠けると思える。

ボクは小林正夫さんの味方でも、ましてや北朝鮮が好きな国でも決っしてないが、法律はともかく道義に反する行為は慎むべきではないかと思う。
著作物にはボクたち同様、制作者が必ず居り、その人たちは制作者仲間である筈だ。
少なくとも、道義の面でも、国民に範を垂れるべき報道機関は恥を知る必要があるのではないか。

小林正夫さんは、ごく穏やかな紳士で、世間で言うところの運動家でも活動家でもない。
根っからの映画人なのである。
お若く見えるが昭和11年の生まれ、すでに喜寿を迎えられている。

さて、今年の秋にピョンヤンで開催予定の北朝鮮映画祭の撮影取材を含め、番組完成までの小林正夫さんとの珍道中が楽しみである。

      「韓流の 時代ドラマを さながらに」


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