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高級フランス料理店

お恥ずかしい話だが、先週の木曜日、生まれて初めて、高級フランスレストランと呼ばれているお店に行った。

ボクはもともと、どちらかと云うと、上等な懐石料理よりも焼きとり屋が良いし、何か気取ったフランス料理店よりも、その辺りのイタリア料理店、いや、それよりも、焼肉屋とかタイ料理店の方を選ぶといった具合である。

庶民的と云えば聞こえは良いが、はっきり云うとやっぱり貧乏人なのである。

30代の頃、まだ幼い子供たちを連れて下北沢という、東京では田舎町のふらりと入ったレストランがフランス料理店で、ジーパンに下駄ばきという出で立ちで、お店に入るには入ったが、ずいぶん窮屈な思いをした苦い経験がある。
ボクも傍若無人の礼儀知らずだったと、今では少しは反省しているが、フランス料理店の、あの敷居の高さが、何となく性に合わないということもあった。

以前、このブログで紹介させていただいた作家の西村眞さんがボクたち夫婦を、今度は高級フランス料理店「銀座レカン」に招待してくれたのだった。

西村眞さんはかつて「SAY」「BIG tomorrow」「百楽」など10誌以上の雑誌の編集長を請け負い、次々にヒットを飛ばした名編集長で、70歳を過ぎてから「東京哀歌」で作家デビューされた。

年に2~3度、普段ボクたちが行けないような高級料理店に招待して下さる。
年齢を重ねた今では、美味しい料理で気の合う友人とゆっくりと語るのが一番の楽しみだとおっしゃる。
ボクはその言葉をそのまま真に受けていつも厚かましくもご馳走になっている。
ボクにご馳走してくれるこの世でただ一人の方である。

銀座四丁目の地下にあるそのお店は、西村さんの古くからの行きつけのレストランで、料理長もわざわざ挨拶に見えた。

お店のテーブルにも序列があるらしく、その日、ボクたちには店内が見通せる少し個室風の席が用意されており、そこが一等席だとのことだった。
こういう格式ばったきまりがひとつの文化なのだろうが、これもボクにとっては馴染みにくい領域で、勉強のひとつだ。

西村さんは、以前に体験したと云う失敗例のたとえ話を引き合いに出して、こういう高級店では絶対に上着を脱いではいけないことを話された。
危ない所だった。
ボクはすぐに上着を脱ぐ癖がある。

お店のスタッフは全員が男性で、色々と説明してくれる。
近頃では、フレンチやイタリアン界では、日本料理を研究していて、そのコラボレーションが盛んだと云う。
包丁でも、西洋包丁は両刃だが、和包丁は片刃なので、切れ方が異なるらしい。
片刃の和包丁だとまっすぐ切れないらしい。
しかし、これまで無かった新しい調理道具を使用することで新しい料理が誕生もするらしい。
食の世界もずいぶんグローバル化しているようだ。

数々の凝った創作料理で堪能させていただいた。
ワインの味など分からないが、まったくど素人のボクにも、次第に醸し出されて来る、その素晴らしい香りと味と、本当に美しい色を五感で感じることはできた。

ほど良い緊張感があり、しかし、ゆったりとくつろぐことができた。
およそ4時間近い時間があっという間に流れていた。

「まことに礼儀知らずですが……」とボクは西村さんに言った。
「このワインはどれ位の値段ですか」
西村さんは「さあて、いくら位かな。後で聞いておきましょう」とサラリと答えられた。

しかし、その答えは今度ボクがこのお店に来て、実際に支払うことになるまで分からないことだろう。

ちなみにレストランの「レカン」とはフランスの古語で宝石箱という意味らしい。

      「手づかみも たまに気取って フレンチへ」


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