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ちょっとしたトラブル

昨日、若いスタッフから突然電話がかかって来た。
トラブルが起きて困っている、という。
トラブルの内容とはこうだった。

取材のために、渋谷のスクランブル交差点で撮影をしていたところ、4~5人のグループの若い男たちが何度かにわたって撮影の邪魔をした。
カメラマンがそれを注意したところ、もめ事になっている。

アルコールも入っているらしく、警察官も来てなだめてくれているのだが、埒があかない。
責任者を出せというのだが、どうすれば良いか、ということだった。

ボクは早速、電話で対応した。

相手方の若者の言い分はもっともなものだった。

天下の歩道をどのように歩こうとそれは自分たちの勝手だろう、と云うのである。
それを邪魔だと云われて虫が収まらない。
スタッフは口では謝っても不服そうな態度が見え見えで許せない。
会社の名前も明かさないし、名刺も出さない。
この落とし前をどうつけてくれるのか、という内容である。

元来、ボクも屁理屈党なので簡単には謝らないのだが、この件については、すぐに、そして心から申し訳のないことをした、と謝った。

ボクたち取材者はあくまで取材させていただいている、いわば世間的には日蔭者でなければならない。
特に、一般の人たちへの公道での取材については、ボクたち取材者の方が人々にとっての邪魔者である。
ここは思い切りへりくだらなければならないと考えている

一方、政治家や役人などの公人に対しては、必要ならば、たとえ相手方の玄関からであろうと土足で踏み込んでも許されるべきだと思っている。

ボクは自分の名前を名乗り、逃げも隠れもしないことを相手に伝え、後ほどスタッフに対して厳重に注意することを約束した。

それらのやりとりの末、相手の若者は、責任者のあんたがそこまで云うのなら、と納得してくれた。
言葉づかいは乱暴だったが、筋の通し方はそれなりに一流だった。
わがスタッフよりも一枚上手と云えるかもしれない。

しかし、もうひとつの本音がある。

取材スタッフは、酔っている若いヤンキー風の男たちにからまれた。
カメラマンは不用意な注意の仕方をし、こういう事態になった。
カメラマンは勿論われわれの仲間ではあるが、ボクたちが仕事を依頼している別会社の契約関係のスタッフだった。

この事態の収拾に関して、自分たちだけでは処理できなかったとの事情はあったとは思うが、スタッフが会社の名前を明かさず、会社に指示を求めたことは評価に値する。
トラブルの相手に不安を感じたスタッフが会社名を伏せたことはひとつの危機管理だとボクは評価する。
そして、その判断を会社に仰いだことは正しい選択だったとは思う。

しかし、いずれにせよ、ボクたち取材者は、その存在自体が一般の人たちにとっては迷惑なのだと云う事実を改めて肝に銘じるべきである。
そして、どんな事情があろうと、周りのひとたちとのトラブルは絶対に起こしてはならない。

スタッフ全員に、この初心をもう一度伝えようと思っている。

   「トラブルは 覚悟を決めて 権力と」


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本当に仰る通りです。
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