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格差社会

もう25年近くなるだろうか、赤坂にボクが時々利用させてもらっている小料理屋がある。

女将さんが作る創作料理はなかなかの一品で、「おまかせ」できるのでちょっとしたお客さんとの接待がわりに重宝している店である。
女将はまだ50歳代のボクから見れば女盛りで、ひとりでずっとお店を切り盛りしてきただけあり、気丈で誇り高い女性である。

どういう訳だか、ここ3カ月ほどは足が遠のいていた。
気にはなっていたのだが、そのまま時間が経っていた。

先日、昼食を食べに、たまに行く、或るお店に入った。
夜は小料理を出す居酒屋だが、昼時は定食を食べさせている。

客が15~6人も入ればいっぱいになる狭い店だが、そのカウンター越しにある厨房では6人ほどの女たちがせわしなく働いている。

その一番奥の方に見たような女性がいた。
背越しの姿はどうみても女将だった。
振り向いて、眼が合った。
女将も一瞬驚いた様子を見せたが、とりつくろうような笑顔を見せ、小さく手を振った。

場違いな所で会ってしまったという少しバツの悪さを感じた。

あの女将が、昼間は、こんな店で手伝いのアルバイトを始めたのかと軽いショックを受けた。

そう云えば、やはり赤坂の行きつけのスナックが先日、店を閉じた。
ママは、その後、近くの大衆居酒屋で裏方として働いていると聞いた。
新年会や忘年会、花見の時などの二次会でいつも利用させてもらっていたのだったが、やっていけなくなったようだった。

もっと支えて上げれば良かったとも思うが、ボクの力では、なかなかそうもいかない。
彼女たちは、たくましいと云えばそうだが、たくましいとの表現が適当なのかどうか。
みんな、生きて行くために格闘している。
厳しい世の中になっている。

聞いた話だが、日本の金融の市場では500兆円の大金が動いているという。
それに比して、物作りの市場は10兆円だという。
実態の無い金という欲望の魔物が暴れまわっているのだろうか。

日本から中間層と呼ばれるかつての豊かな階層が姿を消して久しい。
一部の金持ちはどんどん本物の金持ちになり、貧しい者の数が圧倒的に増えて行く。
お店もその形が変わっていくのだろう。

格差社会は確実に進行しているようだ。

   「太平に 弱きをくじき 格差あり」


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