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特定秘密保護法案

Kさんから電話があったとのメモがデスクにあった。
Kさんは日本テレビ時代の大先輩で、局でも偉くなられた方である。

普段、特別に親しくお付き合いをしているという訳でも無かった方だったので何事かなと、多少は訝しく思いながら折り返し電話をした。

電話に出られたKさんは恐縮され、「いやあ、わざわざ連絡いただいて申し訳ない」と言い「あなたは昔、スパイ防止法案に反対する番組を作られたことがありましたよね。当時は大変だったでしょう?いま、特定秘密保護法案のことが問題になっていますが、あなたのことを思い出しましてねぇ」とおっしゃる。

ボクがまだ現役で番組を制作していた頃だから、もう30年ほど前になる。
1980年代前半に、自民党政府は「国家には秘密があり、機密保護法制定は必要」との考えを持ち、スパイや内部告発による国家情報漏洩を防ぐための法案を実現しようとしていた。

ボクは、言論の自由、報道の自由という、ごく当然の観点からこれに反対する1時間番組を作った。

その放送をたまたま視た、自民党の某大物議員の奥さんが、ボクの番組に共感したようで、夫である議員に、スパイ防止法案の危険性を訴えたため、某自民党大物議員は大いに慌て、翌朝、自民党内で緊急会議を開き、その結果、日本テレビに抗議が来たのだった。

この事件は、知る人ぞ知る、エピソードである。
結局、この一件でボクが制作現場から外され、仕事が出来なくなる直接の原因となった。

Kさんも、わざわざ電話された位だから、その間の事情をご存知だったのだろう。
Kさんとやりとりの後「もうずいぶん昔のことになりましたよ」と丁重に電話を切ったが、当時のスパイ防止法案が1985年に廃案になって28年、又もや特定秘密保護法案とその名を変えて出現した亡霊にKさんは憂いを隠さなかった。

時代の変化もさることながら、特別に法律で定める必要のない法案で、国民の自由を縛ろうとする現政権の正体がいよいよ露わである。

一方、マスコミの反応は鈍い。
理屈はともかく、今こそボクたちは、この法案が持つ害毒と危険を感じ取る皮膚感覚を持つことが必要である。

      「叩いても またも首出し 亡霊が」


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