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不思議な約束事~その⑥

食物禁忌とは別に存在する宗教上のきまりである「子ヤギをその母親の乳で煮てはいけない」との律法があり、それを順守するために、ユダヤ圏及びイスラム圏では肉のルーツ、乳のルーツを表記することが当たり前になっていることは前に書いた。
道川勇雄さんによれば、これはトレーサビリティの原点だという。

トレーサビリティとは農産物や食品の原材料を個別に識別し、その生産からは製造、流通、販売、廃棄にいたるまでの全過程を記録することにより、その履歴情報を確認できるシステムのことを云う。

現実に、イスラムの世界では肉や乳だけではなく、食べ物や製品が、その原材料の出所から製造、運搬、保存の過程によって「ハラール」であるかどうかが決められ、「ハラール」であると認められなければ、食べたり使用したり出来ない仕組みが出来上がっている。

そうしたシステムが機能しているイスラム世界では、最近の阪急阪神ホテルズに端を発した産地偽装問題などは絶対に起きない。

また、近年、牛肉が狂牛病で騒がれた時に日本でも「牛肉トレーサビリティ法」が施行されたが、イスラム世界ではこれに類するような事件は起こらない筈である。
これらは、食の安全を確保するための大きな知恵のひとつだと思えて来る。

食を別の観点から見れば、飢餓の問題がある。

WFP国連世界食糧計画によれば、世界で8億7千万人が飢餓に苦しんでいるという。
これは世界総人口の8人に1人の割合になる。

限りある地球の資源をどう使って行くのか、と同様に、限りある地球上の命を人間がどう分配し食べて行くのかは本当に重要な問題である。

食物禁忌が投げ掛けるテーマは重い。

   「生きるとは 誰かを殺すと 見つけたり」


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