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不思議な約束事~その⑤

宗教上の戒律は多くあるだろうが、そのひとつが食物禁忌である。

厳しい食物禁忌を守って生きる、イスラム教、ヒンドゥー教、ユダヤ教などを合わせただけでも、その信者数は世界総人口の約35パーセントを超える。

これほど多くの人たちが、食物禁忌の世界に現実に生きている。
そして、今後もどんどん、その数は増えて行くことは間違いないと云われている。
35パーセントと云えば、世界の3人に1人が、それぞれ形は異なれども、食のタブーを守って生きていることになる。

この人数の多さだけでも、恐らく、食物禁忌が不自然で、ばかばかしい事と簡単に済ますべきテーマではないことを示している。

冷静に考えてみると、食物禁忌は、食べ物として人間が動物たちの命を奪うことに対する謙虚で敬虔な「畏れ」の表れではないか、と思えて来る。

「ハラール」を厳守するイスラム教徒は、羊を屠殺する際にも「アッラーのお名によって」と許しを得てから殺すことが義務付けられている。

ボクたちも日常生活で、食事の前には、必ず「いただきます」と無意識で唱える。
これは食べ物の「命」を「いただきます」という意味だと子供の頃に教わったものである。

しかし、今や、学校で給食を食べる前に子供に「いただきます」と言わせた先生に対し、「給食代金を払っているのに、どうしていただきますと云わなければならないのだ」と抗議する親たちが現れる時代である。

ある場合には牛を、豚を、イルカやクジラを、スッポンなどの爬虫類を、なぜ食べてはいけないのか、との食物禁忌を守る人たちへのボクたちの質問は、そのまま、牛や豚やイルカやクジラやスッポンをなぜ食べなければいけないのか、という質問になって返って来る。

本来、人は生きるために食べた筈である。
生きて行ける最小限の食べ物を摂取した。
しかし、もしかすると、飽食のボクたちは食べるために生きているのではないか。

余分な命を殺し過ぎているのではないか。

イスラム教徒をはじめとする異教徒たちの食物禁忌は、飽食の時代に生きることに慣れてしまったボクたち日本人が、久しく忘れていた、食べ物に対する根本的な考え方をあらためて問い直すきっかけとなっていることは間違いない。

そして、同時に、そこには、人間が永く生き延びるための深い知恵が隠されているのかもしれない。

   「エビやカニ 食べ放題だ バイキング」


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