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歯医者通い

歯医者からたった今、戻って来たばかりだ。
少ししか残っていない自前の歯を抜かれた。

麻酔が切れてきたのでやたらと痛む。

医者は抜き終わった歯を見せて「ほら、根もとのここが割れているのが分かるでしょう?こうなると、もう手当の方法がないものでね」と言い訳のように説明してくれた。

これまでの人生で、苦労という苦労は何ひとつしてこなかったが、子供の頃から歯の痛みではずいぶん苦しんだ記憶がある。

親知らずと呼ばれる奥歯も4本全部虫歯で抜いた。
そのうちの一本は、まだ生える前から虫歯だったと言われ、そんな馬鹿なことがあるのかと疑ったものである。

歯が丈夫かどうかは、生まれつきで、いくら手入れしても弱い歯は弱い。

歯と云えば、日本テレビに勤務時代、局の歯科でいつもお世話になっていた、確か、渡辺というお名前だったと思うのだが、でっぷりとした40歳代の主治医がいた。
笑うと白くていかにも丈夫そうな歯が印象的だった。

「食事の後は必ず磨くようにして下さい。僕などはいつも歯ブラシを持ち歩いていますよ」と白衣のポケットから歯ブラシを出して見せ、キラキラと健康そうな歯で笑った。

その先生がある日、脳梗塞だったか心筋梗塞だったかで突然急死された。

歯の痛みで苦しんでいる方がまだ幸せなんだなあ、などと思ったものである。

丈夫な歯といえば、生涯の友でありカンボジアに一生を捧げた男、馬渕直城の歯は本当に凄かった。
彼は平気でビール瓶の栓を歯でこじ開けていた。

60歳を過ぎた頃だったが、初めて虫歯が出来たと大騒ぎしていたことを、まるで何か幻のように思い出す。

彼の葬儀の際、焼き場の焼却炉から出て来た彼の遺骨を見て、係員が驚いた。
こんなに歯が全部そろっている人は初めてだと云った。
本当に、きれいに残っていた。

ボクは一体何を書いているんだ?

いかん、いかん。ああ、また、急に歯が痛みだし始めたようだ。

   「歯と命 どちらが大事と 聞かれても」


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