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忘れられない風景~映画監督・蔵原惟二さんのこと②~

これは、そんなに古い話ではない、ほんの数年前の出来ごとである。

かつてボクはアニメの製作に興味を持ち、ハリー・ポッターのアニメ化を画策したが残念ながら実現しなかった経緯について触れたが、その後、映画製作についても何度か動いたことがある。

そのひとつが、クラさんこと蔵原惟二さんとの話だった。

元日活の鈴木清順監督を囲む形で一酔会といういわば親睦会がある。
今なお、クラさんたちを中心に、月に一度の例会と年に二度、お花見と忘年会を開いているようだ。

鈴木清順さんは「ツィゴイネルワイゼン」や「陽炎座」など清順美学と呼ばれる独特の映像表現で知られる映画監督である。

若い頃ボクも魅了された監督である。
ファンのひとりだった。

すでに80歳を過ぎておられたが、彼に人生最後の映画を撮ってもらおうと考えた。

ボクたちはクラさんに紹介してもらい、清順さんに会った。
彼は、肺気腫を病まれていて酸素吸入器を入れたキャリーバッグをいつも持って移動されていた。
見た目はやや痛々しい感じがしたが、実際は随分お元気で、実に精力的だった。
清順さんは映画を撮ることに、強い意欲を示された。

やがて、テーマは室生犀星の「密のあはれ」という小説に決まった。
金魚の化身に恋をするという耽美的な小説で、鈴木清順さんに相応しいと思われた。

丁度、テレビ局のWOWOWが映画の企画の募集をしていた。
ボクたちは、企画書を作り、局に持ち込んだ。
鈴木清順作品はいかにも玄人好みのWOWOWに相応しいと思っていた。

   「才人は 酸素補給で よみがえり」


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