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忘れられない風景~暴走族・東北連合⑧~

翌朝のどの新聞も、三面のトップはテレビ局が暴走族を走らせたことを非難する記事で埋め尽くされていた。
四段抜き五段抜きで紙面いっぱいを割き、実に賑やかなものだった。

部長が抑えたはずの読売新聞も他紙に負けず劣らず書き立てていた。

日本全国に報じられたらしく、大阪の実家の父親や知りあいからも、心配して電話が掛ってきた。

強がる訳ではないが、ボクは全く動じることはなかった。
少しも、悪いことをしたと思っていなかったからである。

テレビ局が暴走族を走らせたのかどうか、これは実は微妙である。

テレビ取材がなくても、暴走族は毎週土曜日のあの時間になると走る。
その意味では密着取材の範囲であり、ボクが特別に走らせた訳ではない。

しかし、取材のためには、彼等の走りにある程度の段取りは必要だった。
つまり、ボクが走りに関して、暴走族を仕切った面があることは否定できない。
その点では再現という表現が相応しいのかもしれない。
もしそうだとすれば、厳密にはボクが暴走族を走らせた、と云えなくもない。

しかし、これはドキュメンタリーの取材において許される演出の範囲内であると思っている。
もし、この手法が許されなければ、迫力ある暴走シーンの撮影はできないし、暴走族に肉迫することもできない。

騒ぎを起こしたのはボクではなくて、実は、暴走族撲滅キャンペーンのために、この件を騒ぎにしたかった新聞社の見識の無さなのだと思っている。

この件がどういう形で落着したかの記憶は残念ながら無い。
ただ、ボクが誰かに頭を下げたこともなかったし、始末書を書いた覚えもない。

そして、暴走族のドキュメンタリー番組が予定通りに放送できたことだけは覚えている。

      「キャンペーン 社会の襞を 見落としつ」


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こちらの記事のリーダーKは
自分のおじいちゃんにあたります。
過去の話などそんなに聞いておらず
写真なども残っておりません。。
過去の写真や記事など残っていませんか??
返信よろしくお願いします。。
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