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忘れられない風景~暴走族・東北連合⑦~

暴走族の走りを撮影した翌朝、すべての取材を終えて東京への帰り支度をしていると、録音マンが「大変ですよ」と朝刊を持って飛んで来た。

福島民報という県下一の発行部数を誇る地元紙の社会面に、「テレビ局が暴走族を走らせる」という大きな見出しが躍っていた。
写真入りの記事にはボクたちの取材の一部始終と最後に「ご苦労さん」とボクが暴走族にその労をねぎらった挨拶が載せられていた。

ボクはすぐに福島民報の郡山支局に赴き、その記事を書いた記者に抗議した。
暴走族を走らせたのではなく、走っている暴走族を取材したのだと主張し、記者に訂正記事を書くように求めた。

実直そうな記者は渋々それを認めた。
そして、その様子は全部撮影した。

たかだか地元紙の報道である。
それも無事に片をつけることが出来たと、ボクたちは意気揚々と東京に戻ったのだった。

夜、社に着くと、局のフロアーは大騒ぎをしていた。
部長が血相を変えて、「お前、またやらかしてくれたな」と唸っている。
まだ携帯電話など無かった時代のことである。

福島民報の記事は全国に配信されていたのだった。
それを受けて、大手を含む各新聞社からの事実関係の問い合わせが相次ぎ、その対応で大変だったと言った。

「読売新聞だけは何とか抑えたが、他の新聞社については明日の朝刊を待つしかない」と部長は困り果てている様子だった。
日本テレビは読売新聞系列のテレビ局である。

マスコミを挙げての暴走族撲滅のキャンペーンが張られている状況とは云え、あらためて、暴走族取材の影響の大きさを確認した格好になったが、ボクは今回の取材について後ろめたいものは、全く感じていなかった。

とにかく、今日はゆっくり眠り明日に備えよう。
 
     「ガッテンと 承知で虎の しっぽ踏み」


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