FC2ブログ
ホーム   »  ドキュメンタリー  »  忘れられない風景~暴走族・東北連合④~

忘れられない風景~暴走族・東北連合④~

太陽が沈んでも、暮れなずむ郡山の街に、四輪車や二輪車で武装した男たちが続々と集まり始めた。

福島県郡山市はボクの目には荒涼とした地方都市に見えた。

流行には意図的に作られた流行と自然発生的に誕生する流行がある。
暴走族は、日本の車社会が生み出した自然発生的異端児たちだった。

暴走族は20歳以下の若者たちがほとんどである。
彼等は、選挙権も無く、少年法で保護されている。
肉体的には大人並みだが、まだ大人社会の一員としては認められていない存在だ。

社会から一人前として扱われない日常の中で、甘えを含めた若者特有の不満や鬱屈を手軽に吐き出す場所として選んだのが暴走族だった。

日本の国策により、車はすぐに手に入れることができる。
そして、おあつらえ向きなことに、選挙のために公共事業を最優先に進めてきた結果として、どの地方都市も道路だけは見事に整備されていた。
暴走族が誕生するための条件は揃い過ぎるほどに完備されていたとボクは思う。

暴走族は日本社会が自ら生み出した社会悪の典型例だった。

物事を善悪だけで判断し、正しいか間違っているかで断罪することは簡単である。
しかし、社会から白い眼で見られ、人々からの轟々たる非難を知りつつも、敢えて暴走しないではいられない彼等を突き動かしている衝動とは何なのか。
それぞれが抱えている悩みや悲しみとはどういうものなのか。

ボクはそれを知りたかった。
それが、暴走族を取材したいと考えた原点であり、テレビ屋としての役目だと信じていた。

   「暴走は 通過儀礼の 社会悪」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。





関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR