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早坂暁さんからの宿題②

現在の5000円札の肖像は樋口一葉だが、その前は「武士道」の新渡戸稲造だった。
そして、野口英世が登場するまでの1000円札には小説家の夏目漱石が描かれていた。

早坂暁さんは夏目漱石についても造詣が深い。

何年か前に、夏目漱石の「夢十夜」を一年かけて10回に渡って講義されたことがあり、ボクたちはその全部をビデオで収録してある。
30時間以上に及ぶ内容のものだが、素材のままになっている。
この貴重な映像を形にするのも宿題のひとつだ。

ところで、夏目漱石の長編小説に「門」がある。
「三四郎」「それから」に続く三部作の最後の作品である。

「門」は親友を裏切り、その妻と結婚した主人公の宗助が、その罪悪感から救いを求めるお話である。
宗助は救いを求め、鎌倉の禅寺・円覚寺に逃げ込む。

そこで宗助は「父母未生以前における本来の面目を問う」との公案を出される。
公案とは禅宗で出される悟りを開くための問題のことである。

お前の父や母が生まれる前のお前は何だったのか、との問いである。
つまり私とは何か、という問題である。

宗助はその問いに答えることはできない。

小説「門」では「要するに、彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった」こととなる。

早坂さんは、夏目漱石も答えを見いだせなかった「父母未生以前における本来の面目」を映像化しようとボクに問われたのだった。

    「無茶振りだ 答えの出ない 禅問答」


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