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忘れられない風景 ~カオイダン難民収容所の母と子⑧~

一ヶ月の取材を終え、チャン少年一家に気持ちを残しながら、ボクたちはカオイダン難民収容所を後にした。
母親の衰弱は激しく回復の見込みはなさそうだった。

帰国後、ボクは実家の父親にチャン一家を難民として日本に受け入れたいが、その際、面倒を見てもらえるかと相談を持ちかけた。
父親は意外にもあっさりと、良いよ、と応えてくれた。

当時の報道局長からは、気持ちは分かるが、一時の感情に流されることのないように、との忠告を受けた。

再び、カオイダン難民収容所を訪ねた時には、母親はすでに亡くなっていた。

チャン少年と二人の姉に日本に移住する意志があるかどうかを確かめたが、なかなか決心がつかないようだった。よく考えておくようにと伝え、ボクたちは別れた。

三度目訪ねた時には、収容所にチャン一家の姿はなかった。

カオイダンの他にサケオやマイルートに難民収容所が出来ており、またサイト2、サイト8、サイトKと呼ばれる難民たちの国境避難村があり、どうやら、そのいずれかに移送されたようだった。

調べたが、ついに一家の行方は分からなかった。

あれから、32年が経つ。
カンボジアは姿を変えながらも、表面的には平和な形を保っている。

チャン一家は今どのような暮らしをしているのだろうか。


   「生きるのは 祖国に在るが 自然なり」 


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