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忘れられない風景 ~カオイダン難民収容所の母と子⑥~

病床に伏す母親やチャン少年たち姉弟をはじめ、カオイダン難民収容所にいた人々はボクたちの取材を受け入れてくれていた。
しかし、今から思い返してみれば、彼等は一体、ボクたちが何のために彼等に話を聞いたり、撮影したりしているのかは全く理解出来ていなかったことに気付く。

ボクたちは、テレビのドキュメンタリー番組の制作のためだと説明していたのだが、カンボジアの人たちにとってはテレビそのものが、何であったのかが分からなかった筈なのだ。

カンボジアのテレビ放送は1966年に開始されてはいたが、まだまだ全国に普及はしておらず、1975年のポルポト政権時代には、テレビ局は破壊されるなどして中断されていた。
その後、1985年に改めてカンボジア国営放送局(TVK)が開設されることになるのだが、ボクたちがカオイダン難民収容所を取材した1980年5月は、カンボジアにはテレビ放送はなかったのだった。
特に、農村の貧しい人たちにとっては、それまでも、とてもテレビなどとは無縁な存在だったに違いない。

そんなことにも気づかず、生死の境を彷徨っている人たちの集まる、他人の庭にずかずかと入って行ったことが、今さらながらだが、少しばかり気が引ける。

ただ、言論の自由を認めない国家は、たとえどんな理想を掲げようとボクは絶対に信用もしないし、認めることは出来ない。

     

     「言論の 自由なければ 未来無し」


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