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忘れられない風景 ~カオイダン難民収容所の母と子⑤~

カオイダン難民収容所では、1週間に一度程度、米などの食料と水が支給され、収容所の広場には、配給を受ける人々の長い列ができた。

当然のこととは云え、食料や水は、生きて行くのに必要な最低限度の量で、栄養状態も悪く、人々は一様に腹を空かせ、痩せこけていた。

正確に調査した訳ではないが、収容されている人々の多くが女性と子供たちで、男たちの姿は少なかった。
そして、男たちには片足を失うなど負傷している者が多くいた。
それは地雷の被害によるものとのことだった。

やがて、チャン少年は、ボクたちを自分の住まいに案内してくれた。

住まいと言ってもその辺りから集めた灌木を自分たちで組み立て、草や木で屋根を葺いた粗末な、小屋とも云えぬものだった。
高さが1メートル少しで、2~3人がやっと横になれる狭さだった。
時折襲う激しいスコールを到底防げるとは思えない。

チャン少年は2人の姉を紹介してくれた。
父親は亡くなっていた。
病のためか、戦乱の犠牲になったのか、ポルポト兵として戦死したのか、また殺されたのか、チャン少年一家から聞き出すことは出来なかった。

彼等はポルポト時代のことについては決して語ろうとはしなかった。
収容所にいても、特に政治的な事柄については、その口は重く堅かった。
それは彼等のこれまでのカンボジアでの日常の断面を物語っているように思われた。
人々の心の傷の深さがうかがえた。

   「語らぬが 語るに優る 情報も」

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