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忘れられない風景 ~カオイダン難民収容所の母と子②~

カオイダン難民収容所には病院と名のつく施設はあった。
しかし、それは建物と呼べるようなものではなく、一応雨露を凌げる程度の屋根はあったが、囲いがある訳でもなく、10床ほどの板張りのベッドが並べられているごく粗末な所だった。

そこに一人の女性患者といつもそのそばに寄り添っている6~7歳の男の子がいた。

男の子は名前をチャンと云い、コンソンポムというカンボジアの田舎の村から、何日もかけて戦火を逃れ、この収容所に辿り着いた。

母親は肝臓と腎臓を患っており、かなりの重症だった。

ボクたちは、この母子を中心に、収容所と彼等難民を取り巻く状況を記録することにしたのだった。

カオイダン難民収容所は周囲が約1.5キロメートル四方の収容所で、第三国に定住を希望する人たちの一時滞在施設として開設されたものだった。
ボクたちが取材に入る1カ月ほど前にはおよそ16万人のカンボジア難民が収容されていた。

母親は口をきく気力も体力も既に無く、ただ黙って寝ているだけだった。
そして、看病をするチャン少年も虚ろな眼をして母親のそばに付き添っていた。


   「故郷の 戦火逃れて 鍋ひとつ」

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