FC2ブログ
ホーム   »  ドキュメンタリー  »  忘れられない風景 ~奥只見湖と峠の老夫婦②~

忘れられない風景 ~奥只見湖と峠の老夫婦②~

紅葉に溢れる奥只見湖近くの山の食堂には、古いテレビが備え付けられていたが、この辺りには電気が通じておらず、いわば飾り物であるらしかった。

奥只見湖は発電のためのダムで、店の近くには巨大な送電用の鉄塔がそびえ立ち、太い送電線が張られていたが、足元に電気が来ていないのは皮肉なことだった。

ここは豪雪地帯で、老夫婦は、10月の半ば頃には山を下りて、山里にあるもう一軒の家に戻るという。

ボクたちは、その店で、それまで撮影し終わった紅葉のビデオを小さなモニターでチェックしていた。
食堂の老夫婦は、その映像を食い入るように見つめ、「へぇー、きれいだねぇ」を連発し、二人で盛んに感嘆している。

食堂が紅葉に覆い尽くされており、一歩外に出れば本物の紅葉が目の前に嫌というほど広がっているのに、である。
老夫婦は、毎日眼にしている景色より、ブラウン管の紅葉に感激しているのは不思議な光景だった。

虚像と実像の不思議。
むしろ、テレビ屋としては喜ぶべきなのかもしれなかったが、映像の持つ意味とその在り方について改めて考えさせられたものである。


   「本物が 一番だとの 思い込み」


にほんブログ村 テレビブログ ドキュメンタリー番組へ にほんブログ村 テレビブログ プロデューサー・ディレクターへ 人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。








関連記事
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

★ホームページ★

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR