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忘れられない風景 ~早坂暁さんと鹿島~

作家で脚本家の早坂暁さんのことはこれまでこのブログで何回か書かせていただいたが、早坂さんの故郷は愛媛県の松山で、何度か松山にご一緒したことがある。

この松山市に北条という地がある。
北条には小さな港があり、渡し船で1~2分行った所に鹿島という、これ又小さな島がある。
周囲が1.5キロメートル、高さ115メートルの小島である。
ここには昔から野生のシカが棲息していて鹿島の名の由来となったらしい。

船着き場のほど近くに、海辺に突きだすように日本料理屋があった。
ここで、早坂さんにご馳走になった瀬戸内海の魚貝は絶品だった。

中でも、鯛メシは筆舌に尽くし難いほどに旨く、東京で食べるものとは一味もふた味も違って感じられた。
それは瀬戸内海に吹く穏やかな風のせいかもしれなかった。

目の前には波ひとつない海と対岸の景色だけがあった。

遠く、小舟に漁師がひとり。
海流にまかせて漂うように移動していく。
鯛釣りの漁船らしかった。
ボクの視界から消えて行くまで、およそ30分ほど。

ゆったりとした時間が流れていた。
心の芯が溶けて行くような解放感に包まれた。

「良い所ですね」と平凡すぎる言葉が自然と口をついて出た。
「何も考えられなくなりますね」
すると早坂さんは「ここに長くいると馬鹿になります」と二コリともせずに云われた。

   「長居せぬ 旅人に良し 瀬戸内海」


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