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忘れられない風景 ~古墳のドジョウ~

堺市の仁徳御陵のすぐ脇の二千坪ほどの敷地の一角に父方の祖父母の住む槿庵と称する住居があった。

槿庵の名の通り、その敷地に祖父は何千株もの槿(むくげ)を植え育て、初夏から夏にかけ、色とりどりの槿の花を咲き誇らせては楽しんでいた。
この辺りには、古墳が多く、一帯がボクの子供の頃の遊び場だった。

古墳の小山に行くと、小さな小さな池があったが、日照りのためにほとんど水が枯れていて、水溜りのようになっていた。そこに何やらうごめく物がいた。
見るとそれはドジョウだった。
何百匹ものドジョウが少ない水の中で身をくねらせている。

ボクは急いで網とバケツを取りに帰り、大漁のドジョウを家に持ち帰った。

当時、ボクの実家は醤油の製造業をしており、背丈ほどの大きな甕がいくつもあった。
そのひとつに水を張りドジョウを放した。

翌朝見に行くと、ドジョたちは白い腹を見せて死んでいた。
父に聞くと、もともとその甕には塩酸が入っていたことが分かった。
可哀そうなことをした。

夏、東京の路地で咲き乱れる槿の花を見る度に、ボクは白い腹を浮かばせていたドジョウたちを思い出す。


         「腹見せて 浮かぶドジョウや 民主党」


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