Archive | 2020年06月
先日、40数年来の馴染みの飲食店にフラリ行ってみた。
東京アラートなる訳の分からぬ警告が出されている折でもあったので、果たして営業しているかどうか分からなかったのだが、幸いなことにお店には灯りが燈っていた。
入口には、いつもと変わらぬ様子で女将さんが陣取っていて、顔を合わせると「あら、いらっしゃい!お久しぶり」とこれも変わらぬ笑顔だ。
すかさず「ちょっとこれを」と、近頃では当たり前になった文明の利器を取り出しボクのおでこに向けた。
「ごめんなさいね。こんなことをしなくちゃならなくて」といかにも申し訳なさそうに言い「でも、この機械は通常よりも体温が高く出るようなんですよ」と言い訳とも、慰めともつかぬ言葉で濁した。
「36.2。ああ、大丈夫ですね」とホッと笑った。
世の中に、実際よりも高い数値の出る体温測定器など有ろう筈もなく、馴染み客への女将さんの何とも言いようのない、遠慮と気配りが可笑しかった。
コロナウイルスの奴め、色んな所に気を使わせている。
東京や北海道、福岡辺りでは、まだまだ悪さを続けているコロナ感染だが、形ばかりの東京アラートも解除された今、日本全体を見れば、素人目にはそれなりに落ち着いてきたかのように映る。
夜の赤坂の街からは酔客の歌声なども漏れ聞こえてくるなど、やっと普段の雰囲気が戻りつつあり、どこか気持も和む。
油断をしようがするまいが、第2波、3波は避けられないとの大方の予想だが、その時はその時だ。
いずれにせよウイルスとは共存するしかないというのが、現代科学の下での結論だとすれば、むやみに恐れて身をすくめていてもキリがない。
東京アラートで証明されているように、政治家たちの下す判断には科学的根拠などなく、実にいい加減なつじつま合わせであることも明らかになった。
それならば、各人それぞれが、これが自分にとっても他人様にとっても安全だと思える方法で自分の納得のいく生き方を選択し、それに沿って生きるしかないのだろう。
少なくとも、誰に頼ることなく自衛の覚悟だけは持って、平気な気持ちで毎日を過ごすしか方法はないということである。
それにつけても、コロナウイルスの脅威は世界中の人びとを恐怖と混乱に陥らせると共に、世界の国々の生々しい実態もあぶり出した。
一党独裁の中国は強権を発動し都市を徹底封鎖、ITを駆使してコロナ感染の抑え込みに成功し世界にアピール、WHOをも取り込み、覇権への道をひた走っている。
軍事増強に力を注ぎ、ますます言論統制を強化、言論の弾圧は中国本土のみならず、コロナ騒動を利用するかのように香港を制圧し、台湾、アフリカ諸国にも圧力をかけている。
その中国と敵対するアメリカは、トランプ大統領の乱暴な政治が続き国内はおろか世界をかき乱している。
オバマ大統領の時代に端を発する共和党と民主党の分断がイデオロギーの分断を激化させ、伝統主義者と進歩主義者の分断を生み「二つのアメリカ」と称された。
その分断をトランプ大統領がさらに意図的に推し進め、ますますその溝を深めている。
それは人種間の分断も顕在化させ、白人警察官による黒人男性の異常な形での殺害事件を引き起こさせている。
この事件への怒りは、根強い黒人差別はもとより、世界で最も多くのコロナ感染者と死亡者を出し、貧しい黒人層の死亡率が圧倒的に高いアメリカの現状への不満と相まって爆発し、白人層をも巻き込んでの大きな抗議デモへと発展している。
コロナ騒動を機に富める者と貧しい者との格差も露わになり、アメリカの分断にさらなる拍車をかけている。
今年の11月に大統領選挙が行われるらしいが、アメリカ国民はどういう選択をするのだろう。
トランプ政権への批判は強いが、依然として熱狂的なトランプ支持者は多いとも聞く。
仮に、大統領が交替することでそれら分断は果たして収まるのか。
アメリカはとんでもない闇の中にいるようだ。
闇と言えば、日本の政治状況も闇そのものだ。
これほど国民を愚弄し続けている政権が長期間に渡り存続し続けていることも不思議だが、政権にこれだけ馬鹿にされてそれを平気で許しているボクたち国民も完全に骨抜きになっている。
こんな状況を異常だと感じなくなってしまっているボクたち羊たちの群れの存在そのものが恐ろしくさえ思えてくる。
これまで、同じ手口で国民をごまかして来た政権だが、さすがに新型コロナにはその手は通用しなかった。
身についたごまかしだが、ごまかす度に破綻し、否応なく対応を迫られ、それが失敗して政権の無能さが露わになっている。
コロナのお陰で今更ながら分かったことがある。
ああ、そうか、今のリーダーは操り人形のロボットなのだ、ということである。
黒幕やその周囲も便利だから任期を延長させてまで意のままに利用しようとするし、ロボットだから恥じを知らないのは当然である。
そう考えるとすべての辻褄は合ってくる。
これまでの数々の隠ぺい事件や失政が明るみに出る度に、何十回となく「責任は私にあります」と同じ答弁を機械的に繰り返し、自らは責任を取らず他人に押し付けてきた鉄面皮ぶりにも合点がいく。
国会での答弁もエンドレステープのように飽きることもなく同じ繰り返しである。
緊急事態宣言をはじめ国民への語りかけに哲学とは言わずとも、ひとかけらの説得力も感情も無いのもプロンプターの棒読みの所為だけではなくてロボットだからなのかもしれない。
そして、ボクたち国民も気が付かぬ間にこっそりと牙を抜かれてしまってロボット化していてテレビから流れる意味のない演説を感情もなく、ただ聞き流している。
日本全国民が慣れっこの機械に変身してしまっている。
しかし、これはとても危ないことだ。
国民の政治への無関心が生み出した究極の政治状況は、次なる本物の怪物を迎える舞台に相応しいからである。
コロナはボクたち国民に本気で覚醒を求めている。
お前たち、このままだと痛い目に遭うぞ、と。
いま、目を覚まさないと間に合わなくなるぞ、と。
そして、戦争、貧困、格差、自然破壊等々、人間の限りない欲望にコロナは警告を発している。
即席の新しい生活様式などでは対処出来ることのない警告だ。
コロナは大きく言えば宇宙を司る摂理が思い上がった人類に派遣したメッセンジャーだとボクは信じている。
東京アラートや緊急事態宣言は対コロナ対策ではなく、実はコロナが発出させた、人類の生き方に対するアラートなのではなかろうか。
「ウイルスに 着色したら 見えるかな」

東京アラートなる訳の分からぬ警告が出されている折でもあったので、果たして営業しているかどうか分からなかったのだが、幸いなことにお店には灯りが燈っていた。
入口には、いつもと変わらぬ様子で女将さんが陣取っていて、顔を合わせると「あら、いらっしゃい!お久しぶり」とこれも変わらぬ笑顔だ。
すかさず「ちょっとこれを」と、近頃では当たり前になった文明の利器を取り出しボクのおでこに向けた。
「ごめんなさいね。こんなことをしなくちゃならなくて」といかにも申し訳なさそうに言い「でも、この機械は通常よりも体温が高く出るようなんですよ」と言い訳とも、慰めともつかぬ言葉で濁した。
「36.2。ああ、大丈夫ですね」とホッと笑った。
世の中に、実際よりも高い数値の出る体温測定器など有ろう筈もなく、馴染み客への女将さんの何とも言いようのない、遠慮と気配りが可笑しかった。
コロナウイルスの奴め、色んな所に気を使わせている。
東京や北海道、福岡辺りでは、まだまだ悪さを続けているコロナ感染だが、形ばかりの東京アラートも解除された今、日本全体を見れば、素人目にはそれなりに落ち着いてきたかのように映る。
夜の赤坂の街からは酔客の歌声なども漏れ聞こえてくるなど、やっと普段の雰囲気が戻りつつあり、どこか気持も和む。
油断をしようがするまいが、第2波、3波は避けられないとの大方の予想だが、その時はその時だ。
いずれにせよウイルスとは共存するしかないというのが、現代科学の下での結論だとすれば、むやみに恐れて身をすくめていてもキリがない。
東京アラートで証明されているように、政治家たちの下す判断には科学的根拠などなく、実にいい加減なつじつま合わせであることも明らかになった。
それならば、各人それぞれが、これが自分にとっても他人様にとっても安全だと思える方法で自分の納得のいく生き方を選択し、それに沿って生きるしかないのだろう。
少なくとも、誰に頼ることなく自衛の覚悟だけは持って、平気な気持ちで毎日を過ごすしか方法はないということである。
それにつけても、コロナウイルスの脅威は世界中の人びとを恐怖と混乱に陥らせると共に、世界の国々の生々しい実態もあぶり出した。
一党独裁の中国は強権を発動し都市を徹底封鎖、ITを駆使してコロナ感染の抑え込みに成功し世界にアピール、WHOをも取り込み、覇権への道をひた走っている。
軍事増強に力を注ぎ、ますます言論統制を強化、言論の弾圧は中国本土のみならず、コロナ騒動を利用するかのように香港を制圧し、台湾、アフリカ諸国にも圧力をかけている。
その中国と敵対するアメリカは、トランプ大統領の乱暴な政治が続き国内はおろか世界をかき乱している。
オバマ大統領の時代に端を発する共和党と民主党の分断がイデオロギーの分断を激化させ、伝統主義者と進歩主義者の分断を生み「二つのアメリカ」と称された。
その分断をトランプ大統領がさらに意図的に推し進め、ますますその溝を深めている。
それは人種間の分断も顕在化させ、白人警察官による黒人男性の異常な形での殺害事件を引き起こさせている。
この事件への怒りは、根強い黒人差別はもとより、世界で最も多くのコロナ感染者と死亡者を出し、貧しい黒人層の死亡率が圧倒的に高いアメリカの現状への不満と相まって爆発し、白人層をも巻き込んでの大きな抗議デモへと発展している。
コロナ騒動を機に富める者と貧しい者との格差も露わになり、アメリカの分断にさらなる拍車をかけている。
今年の11月に大統領選挙が行われるらしいが、アメリカ国民はどういう選択をするのだろう。
トランプ政権への批判は強いが、依然として熱狂的なトランプ支持者は多いとも聞く。
仮に、大統領が交替することでそれら分断は果たして収まるのか。
アメリカはとんでもない闇の中にいるようだ。
闇と言えば、日本の政治状況も闇そのものだ。
これほど国民を愚弄し続けている政権が長期間に渡り存続し続けていることも不思議だが、政権にこれだけ馬鹿にされてそれを平気で許しているボクたち国民も完全に骨抜きになっている。
こんな状況を異常だと感じなくなってしまっているボクたち羊たちの群れの存在そのものが恐ろしくさえ思えてくる。
これまで、同じ手口で国民をごまかして来た政権だが、さすがに新型コロナにはその手は通用しなかった。
身についたごまかしだが、ごまかす度に破綻し、否応なく対応を迫られ、それが失敗して政権の無能さが露わになっている。
コロナのお陰で今更ながら分かったことがある。
ああ、そうか、今のリーダーは操り人形のロボットなのだ、ということである。
黒幕やその周囲も便利だから任期を延長させてまで意のままに利用しようとするし、ロボットだから恥じを知らないのは当然である。
そう考えるとすべての辻褄は合ってくる。
これまでの数々の隠ぺい事件や失政が明るみに出る度に、何十回となく「責任は私にあります」と同じ答弁を機械的に繰り返し、自らは責任を取らず他人に押し付けてきた鉄面皮ぶりにも合点がいく。
国会での答弁もエンドレステープのように飽きることもなく同じ繰り返しである。
緊急事態宣言をはじめ国民への語りかけに哲学とは言わずとも、ひとかけらの説得力も感情も無いのもプロンプターの棒読みの所為だけではなくてロボットだからなのかもしれない。
そして、ボクたち国民も気が付かぬ間にこっそりと牙を抜かれてしまってロボット化していてテレビから流れる意味のない演説を感情もなく、ただ聞き流している。
日本全国民が慣れっこの機械に変身してしまっている。
しかし、これはとても危ないことだ。
国民の政治への無関心が生み出した究極の政治状況は、次なる本物の怪物を迎える舞台に相応しいからである。
コロナはボクたち国民に本気で覚醒を求めている。
お前たち、このままだと痛い目に遭うぞ、と。
いま、目を覚まさないと間に合わなくなるぞ、と。
そして、戦争、貧困、格差、自然破壊等々、人間の限りない欲望にコロナは警告を発している。
即席の新しい生活様式などでは対処出来ることのない警告だ。
コロナは大きく言えば宇宙を司る摂理が思い上がった人類に派遣したメッセンジャーだとボクは信じている。
東京アラートや緊急事態宣言は対コロナ対策ではなく、実はコロナが発出させた、人類の生き方に対するアラートなのではなかろうか。
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