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コミュニケーションの極致

大方の予想では、とんでもない女性候補がリードを広げているようだ。
色々な意味で何とも気の重い都知事選である。

こんな時は与太話でお茶を濁すことにしよう。

妻からどうでも良いようなことを聞かれた時、ボクはオナラで答える。
「あらら、オナラで返事するなんて、ずいぶん洒落てるわね」
「へへへ……屁でもないね」
「それじゃ、私もお返しにひとつ……」
「おっと、屁には屁を、とはこりゃ驚いた」
「驚きついでのオマケにもうひとつ、はい、プップルプルルル」
「降参、降参。恐れ入りました」
そして、アハハハハと大笑いして一幕が下りる。

まことに尾籠だが、オナラも、コミュニケーションの大切な言葉なのである。

   「屁のカッパ 放屁合戦 夫婦の和」


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テレビ局の制作現場の空気を吸う意味

某テレビ局のデイリーのワイドショー番組に出向している女性スタッフのFからボクに話したいことがあるとの連絡があった。
彼女は2年間の予定で出向し、間もなく、この10月に会社に戻って来ることになっている。

Fがボクに是非とも伝えたいこととは、実はこんなことだった。

「ワイドショー番組でテレビ局への出向を命じられた時は、ドキュメンタリーをやりたいと思っていた自分としては、嫌だと思ったし、出向してしばらくの間は、局の環境やテンポに中々馴染むことができずに苦労した。
しかし、今になって思うと、テレビ局の現場は、毎日が戦場のようで、緊張感に溢れ、いかにオルタスジャパンがぬるま湯であったかが分かった。
もうすぐ自分は会社に戻ることになるが、ワイドショーの制作現場は若いスタッフが一度体験しておく価値があると思うので、自分が会社に戻った後も誰かほかの若手が出向する形をとった方が良いのではないか」
というようなことだった。

実際のところ、彼女は出向して一年ほどの間ずっと、会社に戻りたいと思っていたことはボクも知っていた。
出向の身でありながら、社にドキュメンタリーの企画を提案したりしていた。
ドキュメンタリーを志向する作り手としてのその気持ちは分かる。

しかし、出向後1年経ってもまだ迷っている、そんな彼女にボクは、今後、出向先のテレビ局の仕事に全身全霊で打ち込むようにと話した。
ドキュメンタリーの企画も提案することも禁じた。

ワイドショーとドキュメンタリーはジャンルは異なってはいても、突き詰めれば視ている人にどう分かり易く、面白く、正確に伝えるかということは同じである。
テレビ局から出向のお金をいただいて、それに専念しないのはテレビ局に対して申し開きが出来ない。

一生出向する訳ではなく、たかだか2年間という短い期間だ。
そこで、仕事の面白さを見つけることが出来ないようでは、ドキュメンタリーのジャンルでも碌な仕事は出来ない。
残りの1年間、死に物狂いで働いて、今の制作現場で為になる何かを発見するようにと話したのだった。

入社した若い人たちには出来るだけテレビ局の制作現場の空気を吸わせてやりたい、との思いがボクにはある。
ボク自身、テレビ局に20年余在籍して、局の良いところも悪いところもある程度は知っている。
局の考え方も分かる。

プロダクションで働くに当たっても、テレビ局の中に身を置いて、その空気を吸っておくことには眼に見えない効果が必ずあることを知っている。

これまで、そんな方針の下に多くのスタッフに3~4年の出向をさせてきた。
余り長く出向させると向こうの人になってしまう。
空気を体験するのには、それ位の期間が適当だと思っている。

その効果については、出向したスタッフによって異なる。
何か役立つものを掴む者もいれば、そうでない者もいる。
それは、そのそれぞれのスタッフの心構え次第だ。

今回、ボクに提言してきたFは明らかな成長を見せていた。
顔つきにも変化が表れていた。

「わたしは32歳ですが、局の番組を実際に切り回しているのはわたしと同年配の若者たちだということが分かり驚きました。
自分も本当にがんばらなければ、と思います」
とFは少し恥ずかしげに語った。

経営会議で、今後の出向や派遣を社としてどのように対応していくかの議論を交わす中でボクはFの話をした。
その際、ひとりの取締役から
「出向を体験した者もそうでない者も、若いスタッフは企画書が満足に書けない。経営面での議論はあるが、それでは困る」
との意見が出された。

確かに、出向や派遣先で企画書を書くという作業は多くはないだろう。
しかし、スタッフの教育はボクたちが自社で行うべきもので、テレビ局にそれを託そうとの気はさらさらない。
テレビ局に求めるのは、プロダクションでは体験できないことを知ったり、局の空気を吸わせてもらうことと、その労働の対価である。

その意味で、やや次元の異なる議論なのかも知れなかったが、企画書は制作の基本となる大切なものなので、取締役の現場からの実感の声の意味するところは重いものがあった。
10月に会社に戻って来るFのこれからの活躍を楽しみにしている。

   「空気吸い 空気を読むや ドキュメント」


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鳥越俊太郎さんの落選を祈りつつ……?!

鳥越俊太郎さんが東京都知事選に出馬を決めたとニュースの報道で知った。

鳥越さんの名前が候補者として上がっているとの話は噂として聞いてはいたが、まさか本人が引き受けることはないよと、ボクは周囲の人たちに笑って話していたのだった。

しかし、鳥越さん、とうとう本気になってしまったようだ。

鳥越さんとは、彼がテレビ朝日の報道番組「ザ・スクープ」のキャスターとして新聞社から初めてテレビの世界に飛び込んで来られてからの付き合いなので、かれこれ27年になる。

自分のことを「ニュースの職人」と自称しているが、その言葉の通りに、根っからのジャーナリストである。
とても誠実で正直で純粋で、しかも柔軟な感性を持っておられるので、頑なさなど微塵も感じさせない人間性の豊かな人物である。

「ザ・スクープ」のレギュラー番組が終了し、鳥越さんとテレビ朝日との専属契約が解かれた後は、NHKをはじめとするわが社の制作する色んな番組にも出演していただいた。

麻雀もよく打ったし、ボクの結婚のお祝いの食事会にも出て頂いた。
この3月のオルタスジャパンの設立28周年のパーティーにも忙しいところを駆けつけてくれた。
ボクの気さくに話すことが出来る敬愛する先輩であり、友人である。

鳥越さんは本当に真面目な正義の人なので、現在の安倍政権の目指す危険な方向性と政治手法については心から憂慮されてきたことは確かである。

特に、これまでの戦後政権には見られなかった露骨で極端なマスコミへの介入に対しては、これまでも記者会見を行うなど精力的な抗議行動を続けてきている。

鳥越さん自身も言っているように、今回の参議院選挙で与党自民党が圧勝したことにさらに危機感を強め、何とか自分が政治の場に出て、右傾化に歯止めをかけるために直接的な方法で何とかしなければ、と出馬の決心を下したのに違いない。

その熱意や意気込みは高く評価したいし、その真正面から立ち向かう勇気と姿勢には敬意を払わずにはいられない。
しかし、本音で云えば、友人として、ボクは鳥越さんの知事選出馬には実は反対である。

現在は、市民運動家が政治家になったり、新聞記者や作家やタレントやアナウンサーやスポーツ選手も政治家になる時代である。
人は多様な生き方をするので、どんな生き方を選択するのも自由ではある。

しかし、ボク個人としては、鳥越さんにはジャーナリストとして活躍を続けて欲しいとの思いがある。
野にあってこそジャーナリストの言論は光を放つ。

権力に対峙し、権力の在りようを監視することがジャーナリストの本分であるとすれば、鳥越さん自身が権力の側に位置することはどうかとの疑問を持つ。
あくまでも、鳥越さんは権力を監視する側の重要な役目を担うべき位置に自らを置くべきだとボクは確信している。

鳥越さんは、善意の人であり、理想を持つ立派な人物であることに寸分の疑いは無い。
善政を敷こうとの思いの強さも理解する。

しかし、政界は想像を絶する魔界である。
権謀術数、奸計に長けた猛者でも一瞬のうちに闇に葬り去られる世界に違いない。

仮に鳥越さんが知事選で選ばれるようなことにでもなれば、弱小野党を背景にどんな政治が行えるのかははなはだ疑問である。
いかなる苦難が待ち受けているかはとても計り知れないし、もみくちゃにされてズタズタになる図も容易に予測できる。
与党政治家たちやそれを取り巻く官僚たちの言いなりになるしかなく、理想や公約が実現出来ず、涙、涙の毎日になるのではないか。

しかし、鳥越さんは、そんなことは百も承知で立候補を決断し、その闘いをすでに始めている。

自民・公明の推薦する候補には一矢を報いたいし、さりとて日本の最大右派組織、日本の政治を牛耳っている「日本会議」のメンバーである小池某が当選でもしたら大変だ。
しかし、野党統一候補がなんと鳥越さんなのだ。

本来なら、悲壮な覚悟までして闘っている鳥越さんを応援するのが、友人としては当然選択すべき道なのだろうが、さて、どうすれば良いのか、誠に複雑で悩み深き今回の都知事選挙である。

     「なるも良し 落ちればなお良し 都知事選」


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娘の交通事故

10日ほど前に、娘が交通事故に遭い重傷を負った。
歩道を歩いている所に乗用車が突っ込んできて撥ねられた。

救急病院に担ぎ込まれ、集中治療室で一週間ほど治療を受けた。
幸いなことに一命は取り留めることはできたが、頭骸骨骨折と外傷性のくも膜下出血との診断だった。

くも膜下の出血が止まらなければ手術することになるとのことだったが、幸運にも手術は免れることができた。

脳外科医の説明によれば、多少の後遺症は残るが、10日ほどで退院することができる、とのことだった。
こんな重症で退院することが出来るのか、と思わず耳を疑った。

本人はまだ集中治療室のベッドで、色んな管を付けられて、痛い、痛いとうわ言のように唸っているのだ。

その後、一般病棟に移ったが、余り痛がるので、他の入院患者さんの迷惑になってはいけないと、個室に移った。
車に撥ねられて2メートルほど空中に浮きあがり頭から地面に落ちたとの説明を担当の警部補から聞かされていたが、不思議なことに頭骸骨骨折と外傷性のくも膜下出血以外には全身どこにも外傷は見られなかった。

ところが、頭の痛みもさることながら、下半身の痛みが殊に酷く、現在強い痛み止めの薬を服用している。
MRIで調べても原因が判明しないのだが、とに角痛みが酷いらしく、リハビリ治療を受けている。

ところで、日本のどの病院にも2週間以上の入院は出来る限り避けて、患者を早く退院させたいとの事情があるようだ。
というのも入院して2週間は高い診療報酬がつくが、2週間を過ぎると、段階的に引き下げられ、30日を過ぎると加算が無くなるという決まりがあるからだ。

だから病院としては、入院が2週間以上の患者は経営上、マイナスとなるので早く退院させたいというのが実情だ。

以前は、入院1日の単価に入院日数をかけて計算していたので、入院日数が増えるほど病院は儲かったのだが、医療費を削減したい国は、入院日数の短縮化のために、早く退院させた方が病院の利益になるとの政策を打ち出したのだった。

同じような話がある。
先日、ボクの知り合いの人の弟が肝臓がんの手術をして、一週間で追い出されたとの話を聞いた。
昔で云うと20針ほど、現在はホッチキスのようなもので手術痕を閉じるらしいが、傷痕も生々しく、退院直後、それが一部裂けたらしいのだが、粘着テープのようなものを張って済ませていると憤慨していた。

これを医療技術の進歩だと考えれば良いのか微妙だが、ボクにはお金のために人の命が軽く扱われているとしか思えない。

もっとも、国民健康保険制度も事実上破綻しているのが現状らしい。
国民の医療費は年間39兆円余。

平成28年度の国家予算の総額が96.7兆円だから、医療費の莫大さが分かるが、ボクたちが支払っている国民健康保険料が約19兆円、患者負担額が約5兆円。
結局、毎年15兆円の赤字となっている。

この赤字分は税金で賄っていることになる。
医療費を減じたいとの国の政策も分かるし、少々非人道的だが、経営のために入院患者を追い出したい病院の事情も分からない訳ではない。

娘のケースでも、病院の立場を知っている脳外科医としては、病院の方針に沿って、まだ集中治療室で苦しんでいる娘に対しても、家族にあらかじめ退院の期日を通告し、後は通院するようにとの判断を下したのだが、原因不明の痛みに足止めされている格好である。

娘はこの日曜日で入院2週間となるのだが、さて病院はどんな対応を迫ってくるのだろうか。

      「入院も 地獄の沙汰も 金次第」


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Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

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