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一年の終わりに

いよいよ今年も終わる。

大掃除も終わり、株主総会も無事に終えた。
恒例の忘年会も大勢の方々にお越しいただき賑やかに終えた。

春のお花見と暮れの忘年会は、わが社の二大イベントだが、これは正直言ってボクの道楽のようなものである。

忘年会の会場は会社で行うので、裏方の仕事を行っている業務部のスタッフたちは、大変だから来年は外の会場を借りてやりましょうよ、とボクに苦情を言いながらも、何種類もの鍋料理を用意したりして、かいがいしく面倒を見てくれている。

祭りに理屈はない。
参加して下さる方々を含めて、理屈抜きに祭りに加わってくれ、ボクの道楽に付き合ってくれる人たちがボクの仲間だと思っている。
ありがたいことである。

色んなことはあったが、なんとか無事に一年を過ごせたことに感謝している。

25日が仕事納めで新年は4日から新たにスタートする。
皆様、良いお年をお迎え下さいますように。

   「正月を 子供のように 待ちわびる」


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市原悦子さんの一人芝居②

先週のつづきで、市原悦子さんについて。

紙芝居「黄金バット」の後に、浅野温子ら3人の女優さんたちの朗読劇が続き、歌手の西城秀樹が登場した。
今年60歳を迎えた西城秀樹は、これまで2度の脳梗塞を患い、右半身マヒの後遺症があり、現在も闘病中とのことである。

幕間の休憩が終わり、改めて幕が上がると、まずデビュー曲「恋する季節」を披露した。
これまでテレビでしか知らなかったが、歌の上手な人である。

一曲を歌い終わった後、彼は詩人・高村光太郎の「道程」を朗読した。

    いきなり「歩け」という声につらぬかれた

    僕は 武者ぶるいをした
    僕は 子供の使命を全身に感じた
    子供の使命!

    僕の肩は重くなった
    そして もうたよる手が無くなった
    無意識にたよっていた手がなくなった

    僕の前に道はない
    僕の後ろに道は出来る

実際の「道程」の原作の詩は長いものだが、この朗読では何か所からの抜粋と文章のつなぎ合わせで構成されていた。
1分足らずの短い朗読だったが、西城秀樹は、その朗読の随所で発音に苦労している様子がうかがえた。
しかし、新たな構成で綴られた「道程」の詩の内容が、必死に生きようとしている西城秀樹の現在と重なり、ろれつに苦しむ、その懸命さが胸を打った。

この日のために、日夜練習を重ねたであろう浅野温子を含めた3人の女優さんたちには大変申し訳ないが、彼女たちの必死の演技よりも朗読に関しては素人である西城秀樹の、ある意味拙い朗読の方が力を持っていたのは皮肉である。

そういえば、これまで何度となく色んな方々の朗読劇を観てきたが、そのほとんどが退屈で、何か演劇学校の学芸会を見せられているような気がしたものである。
演じている人は一生懸命なのは分かるが、ただ一生懸命さだけを見せられてもねぇ、と思ってしまう。
観客の気持ちよりも演じている自分の方を大切にしているように感じることが多かった。

しかし、この公演のトリを演じた市原悦子さんの朗読劇は、まったくそれらとは違っていて、ボクを魅了した。
朗読劇の本当の面白さを教えていただくことができた。

達人というのはこういう人のことを指すのだろう。
まもなく80歳というお歳にもかかわらず、あの童女の如き可愛らしさと愛くるしさはどこから来るのだろう。

気負いを感じさせない、流れるような自然体の演技の裏には、計算し尽された演出が隠されているのだろうが、本人自身が朗読することに喜びを感じ、楽しんでいるように見えた。
彼女の朗読を聞いていると、お話の内容が立体的で映像として浮かんでくるから不思議だ。

実は、ボクが市原悦子さんの舞台を観るのはこれが初めてのことだった。
テレビドラマでも円熟した演技をみせているが、このひとは舞台が本当に良く似合う。

終わりに、「涙そうそう」など何曲か歌われた。
お世辞にも上手とは言えないが、これも彼女ならではのご愛嬌である。

2時間半余の時が流れ、ボクたちは温かい気持ちをもらって帰路についた。       

      「歳重ね 生きる楽しみ 教えられ」


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市原悦子さんの一人芝居①

渋谷文化村のシアターコクーンで公演の「キミに贈る物語~観て聴いて・心に感じるお話集」の初日公演を観に行った。
世界・日本の名作集の朗読劇を中心に、5人の演者がそれぞれの芸を披露するという内容である。
女優の市原悦子さんがトリを務める。

市原悦子さんとは、色々お仕事をご一緒させていただいている。
ユーキャンで発売している日本の名作小説の朗読CDはわが社で制作していて市原さんには、その中心的な役割を果たしていただいているし、TBSラジオでは週に一度、「市原悦子の暮らし百景」というコーナーがあり、エッセイの朗読をお願いしている。
そんな関係もあり、この度の公演にご招待いただいた。

最初の演目で登場したのは、紙芝居「黄金バット」だった。
古い昔の記憶を呼び戻してくれたが、実はボクには紙芝居に対して切ない思い出がある。

ボクの生まれ育った大阪府の堺市は、大空襲に遭い、戦後しばらくの間は、町のあちらこちらに焼け跡が残っていた。
空地も多く幼かったボクたちの格好の遊び場となっていた。

午後の決まった時間に、近所のそんな空地から拍子木の音が聞こえてくる。
カチーン、カチーンという音に誘われて近所の子供たちが集まってくる先には、紙芝居を積んだ自転車があり、拍子木を鳴らすおじさんがいた。

子供たちはそれぞれ5円玉か10円玉を握りしめていて、それで水飴や駄菓子を紙芝居のおじさんから買う。
それが紙芝居の観劇料となる。
それを払わないとタダ観と云われて、おじさんから嫌な顔をされたり、追い払われるかした。

ボクの家は、おやつはお菓子や果物などの現物支給で、近所の子供たちの多くの家のように、なぜかお金ではくれなかった。
だから、紙芝居が来ても、ボクたち兄弟は遠くの方から指をくわえてその様子を眺めているしかなかったのだった。

紙芝居屋さんの水飴は永遠の憧れの食べ物だった。
時々、堪らなくなり勇気を振り絞ってタダ観をしたが、その時の後ろめたさは今でも記憶に残っている。

だからボクは未だに、紙芝居でどのようなお話が演じられていたのかを知らないでいる。
「黄金バット」という名前は知っていたが、今回の演目で、黄金バットの姿を見ておどろいた。
意外や、まさかの髑髏のヒーローであったことをこの歳にして初めて知ったのだった。(つづく)
                          

      「拍子木の 音や遥けし 父や母」


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10億円の宝くじ

中学3年生になる孫娘が生まれて初めて宝くじを買ったそうである。
今、テレビなどでも10億円の宝くじ!などと盛んに宣伝している。

「何枚買えば良いと思う?」と相談を受けた母親は「1000枚買っても当らない人もいれば1枚買って当たる人もいる」と答えた。
孫娘は散々悩んだ末に10枚買うことに決めた。
中学3年生にとって3000円はそれなりに大金である。

宝くじ売り場に行ったところ、窓口の女性から、連番にしますか、バラにしますか?と尋ねられた。
その意味の分からない孫娘が困っているのを見て「10億円欲しいですか、それとも7億円欲しいですか」と売り場の女性が聞いた。
孫娘は迷わず「10億円!」と答えて連番の宝くじを手にした。

「どうして宝くじなんか買う気になったの」と母親が聞いたところ「当たる気がしたから」と孫娘は答えたらしい。
「もし、当ったらどうするの?家でも買うの?」と母親。
「家は今住んでいる所があるから要らない。服を買う」と娘。
借家住まいの母親が今一番欲しいのは家であり、おしゃれに目覚めた孫娘の欲しいのは服なのだろう。

それにしても、まだ中学生の孫娘がどうして突然、宝くじを買おうなどと思い立ったのかは分からない。
ボクなどその年頃には、宝くじを買うなどとの発想は全く無かった。
親からの仕送りだけでは足りず、遊ぶお金が欲しかった大学時代でも、一攫千金を狙うためにお金を使う、そんな余裕もなく、宝くじは遠い存在だった。

現在では、年に5~6回、ジャンボ宝くじの売り出しが始まると、みずほ銀行の営業担当者が宝くじを売りつけに会社にやって来る。
付き合いでその度に3万円ほど買うことにしているが、これまで一度だって当ったためしはない。

負け惜しみではないが、それは幸いなことだったと本気で思っている。
こういう種類の大金が転がり込んで来たとしたら、間違いなく碌なことにならないことが目に見えているからである。
下手をすると人生を台無しにする恐れすらあると思っている。

初めて大枚をはたいて買った宝くじを、孫娘は自分の部屋に大切に飾っていると娘から聞いた。
しかし、当ることを願い、また当たるに違いないと信じ込んでいる孫娘には可哀そうなことだが、ボクは密かに「たとえ1万円と云えども当りませんように」と祈っている。

      「汗の分 食べていければ それがいい」


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馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

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