Archive | 2015年03月
あと10日もすれば桜が開花するという。
そう云われてみると、マンションの脇にある花壇に植えられたパンジーなどの花々も、冬のくすみがなくなり、色鮮やかに映えて見える。
生い茂るクチナシの葉も、まるで油を塗ったようにテカテカと光っている。
プラタナスやユリの木などの街路樹は、まだ枯れ枝のままで、それらが緑に覆われる新緑にはまだ日がかかるが、肌をなでていく風はまちがいなく新しい季節を運んでいる。
今年も春がやって来た。
この歳になっても、春はなぜか嬉しい。
ワクワクする。
幸せなことにボクは、毎日沢山の人たちに混じって仕事をし、暮らしている。
周囲には、いつも、20歳代、30歳代、40歳代から70歳代まで、各世代のスタッフたちがいる。
若者たちから中年、熟年、老年までが揃って仕事をしている。
これらの人たちと直接、会話を交わし、議論し、食事をし、酒を酌み交わすことは、とても幸せなことである。
会社は老若男女で構成されるまさに小劇場である。
実に楽しく面白い。
この仕事に生きがいを見出し一直線に突き進む者もいれば、人生に迷い、悩む者もいる。
別の天職を見つけて異なる道に進む者もいる。
自信を無くして離脱していく者もいる。
そして、また時には、社内の若者たちの間では恋が芽生え、また壊れていく。
そんな様子を長い間ずっと見守り続けて来た。
各人各様悲喜こもごも、まさに劇場である。
ボクが介入して解決することもあれば、どうすることもできないケースもあった。
つい先日も、長過ぎた春に自ら終止符を打ちながらも、なお傷つく若い女性スタッフの涙にも遭遇した。
ひとつが終わると、次の新しいひとつが生まれる。
冬のあとには春が来る。
希望が生まれる。
春は異動の季節でもある。
去る者もいれば新しく仲間入りする者もいる。
4月になれば、桜と共にフレッシュな新入社員たちが参画する。
5月には、来年度の新規社員の採用試験が控えている。
ボクたちの会社は、こうして伸縮を繰り返しながら、毎年のように躍動の春を迎えている。
「春風や 行く人来る人 運びつつ」

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そう云われてみると、マンションの脇にある花壇に植えられたパンジーなどの花々も、冬のくすみがなくなり、色鮮やかに映えて見える。
生い茂るクチナシの葉も、まるで油を塗ったようにテカテカと光っている。
プラタナスやユリの木などの街路樹は、まだ枯れ枝のままで、それらが緑に覆われる新緑にはまだ日がかかるが、肌をなでていく風はまちがいなく新しい季節を運んでいる。
今年も春がやって来た。
この歳になっても、春はなぜか嬉しい。
ワクワクする。
幸せなことにボクは、毎日沢山の人たちに混じって仕事をし、暮らしている。
周囲には、いつも、20歳代、30歳代、40歳代から70歳代まで、各世代のスタッフたちがいる。
若者たちから中年、熟年、老年までが揃って仕事をしている。
これらの人たちと直接、会話を交わし、議論し、食事をし、酒を酌み交わすことは、とても幸せなことである。
会社は老若男女で構成されるまさに小劇場である。
実に楽しく面白い。
この仕事に生きがいを見出し一直線に突き進む者もいれば、人生に迷い、悩む者もいる。
別の天職を見つけて異なる道に進む者もいる。
自信を無くして離脱していく者もいる。
そして、また時には、社内の若者たちの間では恋が芽生え、また壊れていく。
そんな様子を長い間ずっと見守り続けて来た。
各人各様悲喜こもごも、まさに劇場である。
ボクが介入して解決することもあれば、どうすることもできないケースもあった。
つい先日も、長過ぎた春に自ら終止符を打ちながらも、なお傷つく若い女性スタッフの涙にも遭遇した。
ひとつが終わると、次の新しいひとつが生まれる。
冬のあとには春が来る。
希望が生まれる。
春は異動の季節でもある。
去る者もいれば新しく仲間入りする者もいる。
4月になれば、桜と共にフレッシュな新入社員たちが参画する。
5月には、来年度の新規社員の採用試験が控えている。
ボクたちの会社は、こうして伸縮を繰り返しながら、毎年のように躍動の春を迎えている。
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3月7日が、ボクたちの会社の設立記念日である。
先週の金曜日、1日前倒しでささやかな酒宴を催した。
忘年会も会社でとり行うが、設立記念日も会社のフロアーが会場となる。
早いもので、27周年を迎えた。
社内のスタッフだけで、この日を祝ったが、嬉しい贈り物があった。
2月15日のTBS系列で放送したわが社制作の「情熱大陸」で主人公として登場していただいた、徳永純司さんが、見事な特大のチョコレートケーキを作って自ら届けて下さったのだった。
徳永さんは、六本木のミッドタウンにあるホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」のパティシェで、チョコレートを使った菓子作りを得意とする。今年35歳。
番組の中で、修行僧にも似て、ひたすらパティシェ道を追求する清廉な職人として紹介されていたが、直接お会いしてみても、偉ぶった素振りなどまったく見せずどこまでも謙虚で、本当に清々しい好青年だった。
チョコレート部門の数々の大会でも優勝し、世界にもその有名を馳せている。
その姿勢からも、今後さらに腕を上げて行くであろうことが見てとれた。
徳永さんが特製の長いナイフで切り分けてくれたケーキは、実に美味で、さすが一流ホテルの味だとみんなで舌鼓を打った。
そして、見事なチョコレートケーキとその味にも増して、何よりも心を打たれたものがある。
それは、ケーキに添えられたオルタスジャパンのロゴが描かれたプレートである。
チヨコレートとアメで作られていたが、ボクが感動したのは、そのロゴの色彩だった。
会社設立の際に、名刺や封筒、レターヘッドなどのデザイン一式を整えていただいたのが、滝川嘉子さんである。
滝川さんは抽象画家で、同時に、板硝子を使っての造形作家でもある。
彼女の独特なセンスから生み出された名刺などの事務用品は、そのすべてが、紫を基調とした色遣いで、やや女性的だが繊細な魅力に溢れたものだった。
差し出した名刺を見て、きれいな良い名刺ですね、としばしば誉められたものである。
名刺に使われている用紙も、文字の紫が馴染みやすい色調になっている。
ところが、スタッフの人数も増え、増刷をくりかえし、また、印刷所が変わったりするうちに、デザインそのものは変わらないが、用紙も含めて、当初の微妙な色調がどうしても保てなくなったのだった。
同じ紫でも、どうしても同じ色合いが出なくなってしまった。
デザインに腐心いただいた滝川嘉子さんに申し訳ないとは思いながら、仕方ないとずっと思っていた。
ところが、パティシェの徳永純司さんが、この日作ってくれたケーキのプレートで使われていたオルタスジャパンのロゴの色調が、まさに設立当時の紫が再現されていて驚いたのである。
徳永さんが、20数年前の設立当時の名刺にあった紫を知っている筈はなかったが、それが見事にプレートに復元されていた。
偶然の一致とは言え、探求する美が滝川さんと同じだったのかもしれないと、思わず唸ってしまった。
あるいは、ボクのうがち過ぎかもしれないが、ひとり感動した。
恐らく、このことを知る者は誰もいないだろうが、ボクは密かに喜んでいたのだった。
設立27周年。
それなりの感慨がある。
徳永純司さんのプレートの紫がその感慨に花を添えてくれた。
あと3年で、30周年の節目を迎えることになる。
それまでは、何とか元気に生き延びて、盛大なパーティーを催そうと思っている。
「記念日や 三つ山越え 30年」

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先週の金曜日、1日前倒しでささやかな酒宴を催した。
忘年会も会社でとり行うが、設立記念日も会社のフロアーが会場となる。
早いもので、27周年を迎えた。
社内のスタッフだけで、この日を祝ったが、嬉しい贈り物があった。
2月15日のTBS系列で放送したわが社制作の「情熱大陸」で主人公として登場していただいた、徳永純司さんが、見事な特大のチョコレートケーキを作って自ら届けて下さったのだった。
徳永さんは、六本木のミッドタウンにあるホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」のパティシェで、チョコレートを使った菓子作りを得意とする。今年35歳。
番組の中で、修行僧にも似て、ひたすらパティシェ道を追求する清廉な職人として紹介されていたが、直接お会いしてみても、偉ぶった素振りなどまったく見せずどこまでも謙虚で、本当に清々しい好青年だった。
チョコレート部門の数々の大会でも優勝し、世界にもその有名を馳せている。
その姿勢からも、今後さらに腕を上げて行くであろうことが見てとれた。
徳永さんが特製の長いナイフで切り分けてくれたケーキは、実に美味で、さすが一流ホテルの味だとみんなで舌鼓を打った。
そして、見事なチョコレートケーキとその味にも増して、何よりも心を打たれたものがある。
それは、ケーキに添えられたオルタスジャパンのロゴが描かれたプレートである。
チヨコレートとアメで作られていたが、ボクが感動したのは、そのロゴの色彩だった。
会社設立の際に、名刺や封筒、レターヘッドなどのデザイン一式を整えていただいたのが、滝川嘉子さんである。
滝川さんは抽象画家で、同時に、板硝子を使っての造形作家でもある。
彼女の独特なセンスから生み出された名刺などの事務用品は、そのすべてが、紫を基調とした色遣いで、やや女性的だが繊細な魅力に溢れたものだった。
差し出した名刺を見て、きれいな良い名刺ですね、としばしば誉められたものである。
名刺に使われている用紙も、文字の紫が馴染みやすい色調になっている。
ところが、スタッフの人数も増え、増刷をくりかえし、また、印刷所が変わったりするうちに、デザインそのものは変わらないが、用紙も含めて、当初の微妙な色調がどうしても保てなくなったのだった。
同じ紫でも、どうしても同じ色合いが出なくなってしまった。
デザインに腐心いただいた滝川嘉子さんに申し訳ないとは思いながら、仕方ないとずっと思っていた。
ところが、パティシェの徳永純司さんが、この日作ってくれたケーキのプレートで使われていたオルタスジャパンのロゴの色調が、まさに設立当時の紫が再現されていて驚いたのである。
徳永さんが、20数年前の設立当時の名刺にあった紫を知っている筈はなかったが、それが見事にプレートに復元されていた。
偶然の一致とは言え、探求する美が滝川さんと同じだったのかもしれないと、思わず唸ってしまった。
あるいは、ボクのうがち過ぎかもしれないが、ひとり感動した。
恐らく、このことを知る者は誰もいないだろうが、ボクは密かに喜んでいたのだった。
設立27周年。
それなりの感慨がある。
徳永純司さんのプレートの紫がその感慨に花を添えてくれた。
あと3年で、30周年の節目を迎えることになる。
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