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Archive | 2012年03月

楽しみだけを先行させていた

志は曲げる訳にはいかない。

しかし、世の中の変化に対応しなければならないことは、当然のことである。

そうでなければ、もともと志など貫けることなど出来ようはずもなければ、生きてもいけない。

時代の流れを適確に読んで、その対策を用意するべきことは当たり前なのだが、それまでのボクはそれ以前の状態で、楽しみだけを先行させていたのだった。

ギリギリのところで、やっと目が覚め、踏ん張り始めたような次第である。

それほど、この業界が追い込まれているのだ、などとまだ他人ごとのように言っているのだから、本当はまだ、目が覚めていないのかもしれぬ。


  「夢や夢 夢は寝ている 間だけ」


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ボクの経営責任者としての役割とは何か

バブルの余韻の中で、今日に続く明日が来る、と勝手に思い込んでいた。

やがて、さすがに自分の脳天気さにあきれるようになる。

一期一会の意味にも気付く。

ボクの経営責任者としての役割とは何か、を考えるようになった。

それは、皮肉なことに、テレビ局の経営の悪化のお陰である。

現実に身に降りかからないと、目覚めることができないとは、凡人の凡人たるゆえんではあるが、お恥ずかしいかぎりである。

ボクは論理的な人間ではないので、転ばぬ先の杖、的な発想が苦手で、体験しないと分からない。阿呆の上に阿呆がつく。


  「転んでは また次転び また転び」


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原発安全神話の信奉者を笑えない自分がいた

バブル時代を体験したことは、良いことだったのか、それとも不幸なことだったのか。

口では、こんなバブルの時代は続く訳はないよ、と言いながら、当分、日本の土地の価格が下がることなど無いだろう、その時は日本が崩壊する時だ、などとうそぶき、どこかで土地神話の信者のひとりになっていた。

原発安全神話の信奉者を決して笑えない自分がいた。

個人的にはお金には興味のない方なので、株にも土地や建物にも全く関心が無く、ハブルの恩恵を受けたことはない、と考えていたが、制作費の面で顧みれば、実際には大いにバブルのお世話になっていた次第である。

まったく恥さらしのお話だが、この愚かさに気付くのに、それからまだまだ時間がかかった。


  「井の中の 蛙バブルに 泡を吹き」


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タイトル通りの阿保な社長だった。夢の世界にいた

バブルの頃、また、ある局で、2時間のドキュメンタリー番組を1億円の制作費で作らせてもらったことがある。

しかも、2本やらせてもらった。

そして、そのほとんど全額を制作費として使い切ってしまった。

現在ならば3~4千万円で十二分に制作出来たと思う。当時のボクは経営者の意識は全く希薄で、番組を制作することを、ただただ喜んでいる、文字通りの阿呆な社長だった。

夢の世界にいた。

そんな状態だから、会社はいつも赤字でピイーピイーしていた。

設立メンバーの経理担当者は、こんな会社にはいられません、と辞表を提出するようなこともあった。


  「浮かれては 冷や汗流す 給料日」


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時代の流れは本当に不思議なものだと思う

昔を懐かしむ趣味は毛頭持ち合わせてはいないが、時代の流れは本当に不思議なものだと思う。

日本にまだバブルの余韻が残っていた二十数年前、ボクたちが会社を設立した当時、ある企画を某局に提案したことがある。

その企画のボクたちの制作費見積もりは7千万円だった。

局のプロデューサーは、やりたい企画だし、2千500万円なら出せるのだが、とおっしゃった。

その制作費じゃ無理ですね、とボクは言った。

いや、誠に申し訳ないけれども、これが局としては精いっぱいのところです、とそのプロデューサーは、本当に申し訳なさそうに謝られた。

今から思うと、実にもったいない話だし、ボクもずいぶん無礼な世間知らずだったとは思う。

そのプロデューサーは故人となられたが、しかし、業界にはそんな雰囲気があった。

時代の精にする訳ではないが、異常な景気だった。


  「夜明けまで タクシー捜す 日が続き」


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プロダクションに流れてくる仕事量が減っている

最近、番組の制作を局および局の関連会社でまかなおうとの動きが常態化しつつある。

グループ内でお金を回していくという仕組みである。

その分、町場のプロダクションに流れてくる仕事量が減っている。

特に制作の全面委託の仕事が少なくなっている。

その分、人材派遣の要求が増えている。

この形は局のかなり強い戦略と意志のもとに行われているので、町場のプロダクションはますます疲弊していくことになる。

グループ内で処理できない案件のものが、町場に下りてくるのだが、その場合でも、局から直接ではなく、関連会社を通してくるので、ボクたちは孫請けになる。

大金を払っているスポンサーにしてみれば、局および関連会社で、何十パーセントかを中抜きされるので、番組制作に実際に使われる制作費は大幅に減額されていることにもなる。

根本は局の経営難にあることは明らかで、この構造はいかんともし難いものがある。


    「困難を たゆまぬ企画で 打ち破り」


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デフレスパイラルの渦の中で目が回る思いだ

民放BS局の制作費は驚くほどの安さだが、なぜ、ボクたちが、赤字覚悟までして、廉価の番組をやらなければならないかとの疑問は当然出てくる。

しかし、今後はこういった安い制作費がスタンダードになってくるのは必定で、それへの対応を怠ることはできないと、考えざるを得ないからである。

まさにデフレスパイラルの渦の中に巻き込まれて目が回る思いだ。

局の経営者やプロデューサーには理解できない世界だとは思う。

しかし、そんな状況の中で番組の制作が続けられていることへの認識だけは持っておいて欲しいとの淡い願いは持っている。


  「好きという 事ほど悲しき ものも無し」


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下手をすると赤字になることもしばしばだ

制作費が削減された分を補うために、仕事量を増やし、昨年度と同じ売上高を確保するために、スタッフの増員を余儀なくされるといった状況は、NHKの地上波およびBS放送、それに各民放地上波局のケースで起きている。

一方、民放BS局への対応はもっと過酷だ。

今ではBS局は29局に増えた。

ソフトコンテンツを提供するボクたちの仕事の場が増したことは大変うれしいことなのだが、その制作費は価格破壊と表現しても良いくらいに安い。

最大限の工夫をこらしても利益率は悪い。

というより下手をすると赤字に陥ることもしばしばだ。


  「どこまでも 地獄の底に また底が」 


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ボクたちの仕事は手仕事だから、人手の省力化は難しい

受注する制作費の面で考えると、仮に番組1本の制作費がそれまでの半分にカットされると、プロダクションは同じ売上高を確保するためには、2本の番組を制作しなければならない勘定になる。

企画数も倍だけ必要になるし、当然、制作本数を増やさなければならなくなる。

その結果、テレビ局の限られた放送枠を確保するために、プロダクション間での過当競争が生じ、生き残りのための闘いが激しくなる。

しかも、ボクたちの仕事は手仕事だから、機械化はできないし、人手の省力化は大変難しい。仕事が増える分、どうしてもそれまで以上のスタッフ数を求めることになる訳だ。

仕事量が増え、一見、活気があるようにみえるが、その実、売上高は上がらず、経営は益々苦しくなるという悲しい現実がここにある。

  「手配師の ごとく巧みに プロデューサー」


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ある程度のスタッフ数が必要になる大きな理由がある

ある程度のスタッフ数が必要になるもうひとつの大きな理由がある。

それは局からの制作費の削減である。

テレビ局の経営難でここ10数年来、大幅な制作費のカットが繰り返し行われてきた。

新たにスタートする番組ならばまだ工夫の余地はあるのだが、継続中の番組がその途中で、内容は従来のままで、制作費だけを落としてこられるケースではどうすれば良いのか、金銭の対処に苦悩する。

局は制作費を削減しても、その番組の品質は以前と同様に求めるので、制作者側は益々つらい立場に立たされる。


  「泣き言を ブログにまでも 持ち込んで」


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プロフィール

馬鹿社長

Author:馬鹿社長
【小田昭太郎】
株式会社オルタスジャパン代表取締役

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